イメージ 1

イメージ 2

本日は歌舞伎座にて、紫派藤間流舞踊会。
朝はいいお天気で 私が着いた時間の正面玄関では写真撮影の方も大勢おられました。


先日、再来年の四月を最後の公演として 歌舞伎座の建て替えが発表されたので
まだまだ月日は残っておりますが やはり名残を惜しまれての記念写真かと思われます。

歌舞伎座の顔とは不思議なもので 歌舞伎公演の時は この建物が荒事風に
舞踊会や上方公演の時は和事風に見えるのは 私の偏見でしょうか?(笑)


そして 舞踊会の幕が開きました。右近さん猿弥さんのお祝いの意味を含めての
子宝三番叟に始まり 各番組 それぞれの今までの成果をご覧頂くべく 
皆様 一生懸命 踊られておられました。


私も 5番目の『女伊達』の男伊達に出演させて頂き 歌舞伎座の舞台で久しぶりに
舞踊を踊らせて頂きました。 

この歌舞伎座の舞台 古典舞踊を目指す物にしてはやはり聖地です。


地方の市民会館や 国立劇場などの新しい建築の劇場は数多くありますが 
ここの舞台に立つと云う事が どれほど大変なことか 立ってみたものでないと
わからないと思います。 

舞台の大きさ 各式 歴史 諸々がこの舞台に詰まっております。

それこそ 十五代目市村羽左衛門 六代目尾上菊五郎 初代中村吉右衛門 等々
舞踊家では代々の藤間勘右衛門 藤間勘十郎 花柳家 他 戦前 戦後を通じて
歴史を飾られた 名優とまさにここは同じ舞台なのです。


役者 舞踊家にとってその同じ舞台を踏む これほど大事な意味はございません 

その後も絢爛豪華な役者 名優陣が陸続と連なっておられます。

この舞台が後 18ヶ月(来年正月より さよなら公演 連続16ヶ月を含め。)
で無くなってしまうのは 明治 大正 昭和をの時代の文化の歴史が 
またひとつ無くなってしまうことを意味しております。

平成の時代からこの次の新しい 歌舞伎の歴史への切り替え地点に 私が居られたことは
喜びだと思わなくてはいけないのでしょうが やはりさびしい感じが致しました。


ありがとう歌舞伎座!! 若い頃にはこの舞台に立つ事が夢であり 
そして ひとことのセリフを頂いて お芝居させて頂く事が誇りであり 
私と云う役者をお客様に覚えて頂き 今日は ここで踊りまで踊らせて頂きました。

明日も連獅子の間狂言 宗論をさせて頂きます。 歴史を噛みしめながら
あと 何か月?いや 何回 この舞台を踏ませて頂けるか 肝に銘じます。


今日は石松で共演させて頂いた貴水さんからも 立派なスタンド花が 
我々 おもだか出演者一同に届いておりました。 

貴水さん 本当にありがとうございました。 

今日は歌舞伎座と そのお花をブログに掲載させて頂きます。