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石松のお稽古 16日から始まって昨日でもう10日を過ぎました。


まだまだ バックの音楽や踊りの振り付けなども無しの状態で 
細やかに息を合わせるお稽古が続いておりますが、一座の人々とのコミュニケーションは
だいぶ進んで参りました。


たとえば 右近さんが貴水さんに立ち回りの形を教えたり 芝居のディスカッションを
したり 笑也さんが女優の方に 体の使い方を伝授したり 微笑ましい会話が最近聞かれるようになりました。
(やはり 女形の方が女優さんより 体の使い方はうまいようです。  笑 )

 
私も 子役の津川君に次郎長と関わるシーンでのアドバイスをさせて頂くと 
彼は真剣な表情で 聞き入れ 「ハイ わかりました!! ありがとうございます。」と
それはそれは 礼儀正しい態度で接してくれています。


お芝居のお稽古や習い事ののいいところは 教える側と教わる側の姿勢が
はっきりしていることです。


教える側は自分の持っている経験と知識を 余すところ無く受け取ってもらいたいと思い
教わる側は自分にない 技術 知識を受け入れる。

この単純で一番大事な作業に対して 「御願いいたします。」
「ありがとうございました。」と教わる側は敬意を表します。


そして教える側は 自分の教えたことに責任を持ち またその人に移した事によって
自分の演技の欠点未熟さを再認識して努力に励む その事に対してやはり 
「御願いいたします。」「ありがとうございました。」と 敬意を返します。

お稽古の相互関係がここにあります。


今 学校などでも 教わることは当たり前で先生方に尊敬の念を持てない生徒さんも
多いように様に聞いております。

もちろん先生が、生徒さんに対して犯罪を犯すようなことがあっては 
尊敬できないのも無理ではありませんが 教えて頂く 教わる という事の大事さを
もう一度 子供の頃から認識して欲しい事だなあ と 津川くんのハキハキした姿勢から思った次第です。

今日の写真はまた お稽古風景です。