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今日は少し 水滸伝を離れて 劇場界隈を・・・・


ル・テアトル銀座のある場所は中央通りの銀座1丁目 

高速道路、横の建物ですが、銀座歩行者天国になるときは その境目になるところです。


実はこの場所 歌舞伎にとっては凄く謂れのある場所なのです。


現在 18代目でおられる中村勘三郎さん その初代 猿若勘三郎さんがここに劇場(芝居小屋)を建て

『猿若座』と名づけ 江戸歌舞伎を始められた発祥の地でもあるのです。


猿若座は1624年(寛永元年)に建てられましたが 江戸城に近すぎると云う事もあり
1632年 別の場所に移転させられてしまいました。 

その後、中村座と改名され またその後に移転を繰り返され とうとう廃座になったそうです。
 

当時 芝居小屋 各座の定式幕は それぞれの色合を独自に作っておりましたが 
幕府から白を使っていいと許されたのは 中村座だけで 「白 柿 黒」の配色で 
これは現在の平成中村座でも使用されております。


庶民の娯楽であった歌舞伎 こんな所にも江戸時代から続いている歴史が厳然とあります。

劇場向かいの一角にはそれを記念した碑もあり 私たちにとっては感慨深いものがあります。


もし ル・テアトル銀座へ新・水滸伝御観劇の際は 帰りにでも立ち寄られてみては如何でしょうか?


場所は劇場正面 中央通りを渡った右側にございます。