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今日 初めて猿之助旦那の厳しい目の元 本格的 通し稽古がノンストップで行なわれました。

昨日までは 音楽のかかりのタイミングや つけのタイミングが 上手く行かない中 
(バッタリ!などの見得ではなく・・・・ バタッ!バタッ!バタッ!の 短いつけのタイミング)

などのお稽古で 旦那はかなり みんなのうろ覚え状態に イライラしておられる様子でした。


各自が各役の台詞の言葉を間違えたり 次の人へ渡す、台詞のタイミングがこけたり 等

息があってなかったりしていた事に 旦那は前で凄く曇った顔をされてました。


が 今日は旦那が来られる前に一度 全幕 各自、確認の為の自主稽古をしました。

それでやっとみんな 芝居の流れをつかみ 全体を把握できました。


その後で 旦那を迎えてのノンストップ通し稽古!! 

これでどこかでタイミングが外れたり 渡す台詞などが出て来なくなったりして 稽古が止まったら
今度は自分の責任です。 みんなに緊張感が走ります。

結果は 一応 たたき台としてのノンストップ稽古は上手く行きました。


終了後 旦那からのダメ出しがありましたが さあ、ここからが 
お芝居としての本格的 お稽古の始まりです。

でもなんとか予定通り 今週中で各場のつぎはぎは終わり 明日からは通してのお稽古ができます。

ここまでが大変だったのです。 

今日 旦那にクレームを付けられたら どんどん役者の個人的お稽古に時間が割かれ 
全体のお稽古に支障が来る! 

各自がその責任を思い 必死にひとつになった結果でしょうね。    よかった!!!   
(安心はしていられませんが・・・・笑)


今日の弟弟子の紹介は 『笑三くん』です。 

若手と云うよりは 彼はいつの間にか 若手たちのリーダー格存在になっていて 
私たちを含め なにか仕事を頼む時  お願いする時などは 
彼に頼むと確実にやってくれると云う安心感があります。

本人のキャラクターとしては、凄くとぼけたところがあり ふわ~っとした存在なのですが、
なんともユニークで 味わいのある人物です。(笑)

先月は夜叉ヶ池の、村人や代議士に頼まれ 百合を捕らえに来る相撲取りを演じて
そのユニークさをアピールしておりました。

ヤマトタケルでは朝臣(まえつぎみ)と ヤマトタケルを追い詰める 伊吹山での黄色い鬼の役柄を
一生懸命演じて それがなんとも 心あたたまる演技でした。 


新橋演舞場での千秋楽。カーテンコールその後の幕内で 先日の、猿若くんの青鬼と共に 
猿之助旦那より演出家賞を頂いており 思いがけない賞に、彼は目を真っ赤にして 
涙を浮かべておりました。(もちろん 猿若くんも) 

そんなところにも彼の人柄が伺えますね(笑)

 
今回の新・水滸伝のお役は 私、宗江の友人で共に梁山泊に入った武将 弓の名手「花栄」(かえい)
を演じております。

その味わい深い演技に 私も喰われないよう 毎日 二人で切磋琢磨しております。


もうお客様の中には 彼のファンも数多く居られて 今更 詳しく紹介するまでもない 笑三くんですが
彼もこのお芝居の 期待人物です。


PSですが 彼のエピソードをひとつ・・・・ 

彼の師はもちろん 猿之助旦那ですが その名前所以で笑三郎さんのお弟子だと間違われて
お客様や いろんな方と、時々 話がちぐはぐな時があるそうです。

楽屋番さんからも 「旦那に届け物、よろしく」と言われて 預かったものを文句も言わず
笑三郎さんに届けているのも彼の人柄の良さでしょうかね。 

とにかく好人物です。