今日 午前11時40分頃 栃木 宮城 福島あたりで震度4の地震がありました。


ちょうど歌舞伎座でも昼の部 義経千本桜 鳥居前が開いた時刻 舞台の最中でありました。


突然と云う事ではなく 次第にゴ~~ ゴ~ と云う 
それこそ夜叉ヶ池の 波が遠くから押し寄せてくるような擬音 
空調のようで どこから音がしているのかがわからない 不安な音・・・・


前のほうのお客様も何の音だろう?というふうに 周りを訝しく 見渡しておられました。


舞台上の私たちは 見渡すことも出来ず ただ あれ? 変だな~ と思いながら 
お芝居を続けておりました。
 

一旦引っ込んだ後 段治郎君が 「今 地震でしたよね」と青い顔で 私たちに訴え

義経の台詞の最中に 揺れました。と ・・・ 

確かに少し揺れた様に思う と 私たち四天王も皆々でゾッとしておりました。 


幸い 東京では それほど大きな揺れや損害ではなく みんなもホッとしておりましたが

考えてみれば怖いことですよね。 


今は 地震や犯罪などが 冗談では済まされないほど 身近に迫り 巷に蔓延しております。


今日はたまたま 小さくて済みましたが 実際 その音の後 先日の東北地震並みの揺れが
この歌舞伎座を襲ったら お客様や役者はどうすればいいのだろう? と考えてしまいました。


もちろん 劇場側もお客様の避難等に関しては 毎回、実地訓練などを行い 
万全の体制を想定しておりますが 一番怖いのは 想定外の事です。

来るかどうかを いつも考えている訳にも行きませんが こう云う世の中ですから
万一 緊急の場合も 慌てられずに 御避難をお願い申し上げたいと思います。


最近は 何が起こっても おかしくない世の中 
出来ることなら そんなことはせめて 夢の中の世界 劇場の中だけでは考えたくないなあと
舞台上 亀井六郎で思った次第でございます。      


追伸 今日 水滸伝のお役や 台本 本格的なお稽古の日程 などを頂きましたが
改めて 明日のブログで 私のお役や お話の内容などをお知らせしたいと思います。


皆様 地震や火事などにくれぐれも お気をつけ下さいませ。