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今日も午前中 ホテルを出て 近くをうろうろしました。


大阪は今日は27度 真夏の陽気です。 宗右衛門町から 堺筋 松屋町筋を抜けて 
私たち地元の者が言う 高津(こうづ)さんへ  

今は高津神社(こうづじんじゃ)として 有名ですが その昔 もっと昔の ズ~と昔 

ここは仁徳天皇のお住まいでございました。 
 
ある日 高殿に上がられた天皇は 侍従に向かい

「昼時と云うのに ご飯を炊く煙が 民衆から見えぬのは なぜか?」と

問いかけられ その時侍従は 

「はい 民衆はその日の暮らしにも 事欠き お米を買う ゆとりすらございません」と
 

そうすると天皇は 税金を徴収することをやめ 民の暮らしが少しでも 豊かになればと
高津宮の改修もされなかったそうです。 


お住まいには 雨漏りがして 壁も剥がれ落ち お食事も質素な物を 食されていたそうです。

そして数年の後ある日 高殿に上がられ お昼時に 釜戸から無数の煙が上がっているのを
ほほえましく御覧になっておられたとの実話です。


皆様 よくご存知の その時の有名な歌が 高殿に掲げてあります。


「高き屋に のぼりて見れば 煙立つ 民のかまどは 賑わいにけり」


その後、民衆が自らこぞって 天皇への寄進を行なったことは 言うまでもありません



仁徳天皇 そのお名前の如く 仁と徳を 兼ね備われていた天皇でいらっしゃいますね。


ここは小さい時から 私の遊び場で 高殿に何回 上ったか数知れません


でも 今日 久し振りに上がると 大阪の町はおろか 道路を挟んで向こうすら 見えません



大きなビルと 高速道路などが数メートル先の視界さえも遮っております。


仁徳天皇も何千年後の この大阪の町までは予期していらっしゃらなかったことでしょう。


何につけても ここは私の 大阪のふるさとのひとつです。