今日は2回公演 夜の部 私に(いや 私たち?)にとって うれしいことがありました。

と言っても 申し上げにくいのですが 大きく とか 感動的に、とかではありません

熊襲館のヤイレポの踊り 前のほうのお客様が私の踊りに合わせて
一緒に7拍子の手拍子を打ってくださいました。

また 尾張の婚礼の踊りのときは 数人のお客様が タケルの「踊れ踊れ~」の台詞から
曲に合わせて 一緒に手拍子を取ってくださいました・・・

これは 役者にとってはうれしいですね! 
お客様も御覧になっているだけでなく 一緒に お芝居を楽しんで下さっている!
(おそらく 何回か 御覧になって下さっているお客様でしょうか?)

そのお客様の気持ちが 私たちに伝わると 私たちは さらに頑張ってしまうのですね・・・(笑)

今までの疲れも吹っ飛びます。
(15人がセリ下がると タケルやタケヒコ 私も含めて お客様が手拍子を打ってくれたね・・と)
みんな 笑顔でした(笑)

師 猿之助旦那が 口上やご挨拶の時に 必ず言われる言葉



「ご家庭での テレビや映画は 御覧になりながら おしゃべりをしても 居眠りをされていても
画面は関係なく 進行いたします。 が お芝居はそうは参りません 

客席で おしゃべりをされながら御覧になったり 居眠りをされながら御覧になられますと 
なんとなく 舞台にも隙間風が吹いて参ります。 

また逆に お芝居のいいところ よきところで 拍手や掛け声などを頂戴しますと
役者はさらに盛り上ってまいり さらに熱が入って参ります。 

そうすると また お客様が喜んでくださいます。

このように客席と舞台が一体化するのが これ 生のお芝居 舞台の醍醐味でございます。」と 



今日は お客様が 私たち役者を乗せて下さいました。 

その効果がそのまま いつもの舞台でなく 今日の舞台に現れたかどうかは 
今日のお客様でなくてはわかりません

私たちは 毎日 お客様に喜んでいただけるよう 演じているつもりではありますが
毎日の舞台は 生き物です。 昨日と同じに また今日も・・・ 毎日、同じにということは 
ありえないのです。

題材は毎日同じ 「ヤマトタケル」 演じている役者も同じですが 
その日のお芝居を 作ってくださっているのは その日 御覧になってくださっている 
お客様に他ならないのです。 

今後とも よろしくお願い申し上げます。