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思いがけなく、二日にわたり、海外からコメントを頂きました。
私のブログが、海を越えて、読んでいただけていると云うこと、
そして、少しでも楽しんでいただけていると云うことに
喜びを感じます。ありがとうございました。

私も毎日、楽しんで更新しております。
感想等は、お気軽にお寄せください。
ゲストブックもとても楽しみです。

今日は、演舞場の楽屋へ行き、化粧前を出したり、衣装の準備をしたり
明日からのお稽古にそなえました。
私たちは楽屋で、大道具さん・照明係さん・音響さんたちは舞台にて
明日からのお稽古が少しでもスムーズに進むよう、前ごしらえに余念がありません。

現在は照明もコンピュータでコントロールしておりますが、
二十二年前の初演の折には、役者の動きにあわせて、照明係一人が一人の役者を追いかけて
明かりをあわせておりました。

現在はコンマ何秒に至るまで、制御されております。

実際に役者が入っての明かり合わせの作業が行なわれるまでに、
かなりの部分が出来上がっており、後は役者の動きに合わせての微調整になります。
このおかげで、一週間近くかかっていた明かりあわせが、かなり短縮されました。

正直、われわれ役者にとって、明かり合わせは、衣装・かつら・メイキャップをしたまま
同じ位置にて、何十分も長い時は一時間も、じっとしていなくてはならず、
いつ終わるのかがわからないと云う、ストレスのたまる大変な作業でしたが
今では、かなり軽減され、ありがたいことです。

そのためには、私たちの見えないところで、かなりの時間をかけて
時には徹夜にもなりながら、裏方さんたちが、前作業をしてくださっています。
そのおかげでございます。

明日からは、役者の入った同時進行の明かりあわせと、テクニカルリハーサル
(舞台上の大道具の破壊・音楽のかかりのタイミング・明かりの変わるタイミング等)
が重点的に行なわれます。

一番困ることは、一度失敗すると、すべての仕込を一から元に戻すことです。
その間役者も次の場面への転換のための、拵えを途中でやめてまた前の場面の
扮装に戻らなくてはなりません。

ましてや、壊してしまった舞台(大道具)をまた、組み立てなおし、
照明も元の位置に戻し、衣装さんは脱がしてたたんだばかりの衣装を、
また役者に着せなおし、舞台上だけではなく、楽屋裏もてんやわんやとなります。

二度目に失敗した時の恐怖は、いうまでもありません。
その原因が役者であった場合など、かなり冷たい目でみられます。
ここは更にプレッシャーのかかる場面です。

これがないように、昨日までの蒲生のお稽古がございます。
明日は、劇場に入り、改めて「顔寄せ」という、古来にのっとった儀式の後、
4日間にわたる舞台稽古が始まります。

無事初日にお客様に喜んでいただける舞台が出来上がりますよう、
精魂をこめて頑張ります。

今日の写真は、焼津の場面の明かり合わせの一コマ。桟敷席からの一枚です。
もう一枚は、出来立てほやほや、猿三郎の化粧前でございます。
毎日この前で、相模の国造ヤイレポと、尾張の国造のお化粧をいたします。

そのことはまた、いずれ。