私には沢山の娘がおります。
伏姫、カグヤ姫、照手姫、そしてみやず姫。

今日のブログを書かせていただくにあたって、振り返ってみたところ、
よくもこれだけヒロインの娘をもったものです。
この娘たちの母親は、なんとこの私です。

「八犬伝」の伏姫の母五十子(いさらご)、
「カグヤ」のカグヤ姫の母は竹取の婆(これは育ての母)、
「オグリ」の照手の母は横山修理大夫の妻、
「ヤマトタケル」のみやずの母は尾張の国造の妻。

そして娘はすべて市川笑也さんです。

彼が猿之助一門に入門した時から、私は存じております。
最初に見たときから、色気があり、華のある役者さんになると思っておりました。
まさかこんなに、彼(彼女?)の母ばかりすることになるとは・・・(笑)

今回もヤマトタケル再演にあたり、娘にあることには変わりはないのですが、
なんと私、今度は父親になってしまいました!!!(性転換???笑)

今日までは、ご存知の方はご存知だったでしょうが、ブログにては、
お役については伏せておりました。
すでに様々なところで、発表されておりますので、もう差し支えないかなと思い、
今日ここで書かせていただきました。

今回のお役は前回に引き続いて 相模の国造ヤイレポと
今回初役となります、尾張の国造(みやずの父)です。

笑也さんにとっても、前回は母親で今回は父親とは大変やりにくいことでしょう。
私もみやず姫の台詞に対して、稽古半ばまで時々、女(母親のつもり)で対応している自分に
ビックリしたことがありました。

自然にみやず姫の母の気持ちで、台詞を受けておりました。
今度は父親だ~と自分に言い聞かせながらのお稽古が、我ながら噴出してしまうほど
不自然な気分でした。

花嫁の母から 花嫁の父になり、こんな経験は二度とないことでしょう!!!

実はわが娘 笑也さんのブログで、私のこの度の襲名と、このブログを紹介して
くださいました。

ブログの開設は笑也さんのほうが大先輩です。
同じ稽古場、同じ舞台に携わる役者同士、皆様には二つのブログで楽しんでいただければ、
幸いでございます。

笑也さん本当にありがとうございました。
市川笑也さんのブログはこちらです。 http://blogs.yahoo.co.jp/ichi_emy