ブログを始めさせて頂くにあたり、タイトルを散々悩んだ挙句、
二輪草紙とさせて頂きました。

二輪草紙の由来は、まずある小説の大ファンで「~草紙」というタイトルを付けたいと
最初に決めました。
そこで、私は現在板橋区に住んでおり、板橋の区の花が二輪草ということと、
私事ですが、二輪(バイク)が好きだと言うことで、ぴったりかなと思い、「二輪草紙」と
言葉を創作しました。
掛け言葉に近いのですが、なんとなく気に入っております。

この二輪(バイクです)に、はまったきっかけも、実はスーパー歌舞伎であります。

先日書きました、初演の時のヤマトタケルは、森下町にある「ベニサンスタジオ」で
お稽古が始まりました。
普通のお稽古でしたら、ここで十分なのですが 初演の時にでさえ お稽古が進むにつれて
手狭に感じるようになりました。

以後のスーパー歌舞伎のお稽古は、埼玉県蒲生にある某スタジオで行われることになりました。
ここは、舞台裏まで実寸大のセットを組み込み、花道の長さも実際の舞台通りの距離が
設定できます。これが大事なのです。
登退場の曲、盆の回るスピード すべてにおいてリアルタイムのお稽古が出来るのです。

ところが、二十年近く前のこのお稽古場、携帯電話もなく、公衆電話も少なく、コンビニさえない
陸の孤島でありました。最寄の駅からも徒歩30分かかり、その駅までも銀座から一時間かかりました。

車の持っている人が、すごくうらやましく思えました。
私は車の免許を持っていなかったので、通うためにせめてバイクをと思い、原付の免許をとり、
蒲生へ通いました。
当時 夜10時過ぎに終わるお稽古が多く、クタクタになった後に、まずは帰る手段を考えねばならないのです。 バスもなく 終電近い時間に 駅までが競争です。

バイクに乗るようになって、通勤片道二時間が一時間弱に短縮されたこと、
帰りの手段が確保されたことに感動しました。

その後、中型の免許を取得し、現在に至りますが、このバイクが私の通勤の足のみならず、
ツーリングをはじめ、大切な趣味になっております。

今でも舞台やお稽古場で疲れた体とストレス発散には、自宅までのバイクの時間が
大変ありがたく 自分だけの貴重な時間になっております。(もちろん 無事故無違反で)

今年の冬は寒いのと、駐禁の厳しさで、今は銀座のお稽古場へ 電車通勤しておりますが
18日からは又 蒲生でのお稽古が始まりますので、また二輪(バイク)のお世話になります。