自宅から、直線距離にして500mくらいのところにある高校。畑をぐるっと回り、片道15分(1km)歩いて通いました。
この高校は県立ですが、県内でも、下から数えて2番目か3番目くらいの低レベルな学校でした。ここに通う子は、勉強ができないバカか暴走族に限定されています。ボクは、前者の方です。自宅近くに、ボクのレベルに合った高校があって、良かったです。
こんな高校ですから、揉め事は茶飯事でした。修学旅行に行けば、他校の奴に因縁つけてケンカしたり、本来なら、原付免許を取ることも禁止なのに、単車で通学したり。爆音を轟かせながらね。暴走族の内の何人かは、事故を起こして死にます。机の上に、花が置かれた光景は、珍しくありません。しかし、ボクの学年では、3年間、1人も死者が出なかったんです。これは、珍しいことです。
ボクはバカだから、この高校に入るしかなかったけど、高校の中での成績は上の上でした。無遅刻無欠席で、生徒会(名ばかりの役員)もやりました。3年生になって、進学だの、就職だのって騒ぎますよね。ボクは進学クラスにいたし、大学へ行きたかったんです。でも、そもそもバカな高校だから、センター試験を受けられるレベルではありません。センター試験などない、三流の大学しか選べませんでした。結局、お金がなくて大学には行けず(試験云々以前の話)、就職しました。進路相談室で見つけた、一つの求人。大手? 世間に名は知られている会社です。ボクは思いました。「無遅刻無欠席で、生徒会もやってて、成績優秀。もしボクが、この会社の入社試験を受けたら、採用されるかも…」ただ、この会社は県内で、ボクは、埼玉県で働きたかったんです。だから、採用になっても、困るって感じでした。一応、先生に相談してみたら「5組の○○君が受けることに決まったから」と、あっさり言われ、ふーん、で終わりました。○○君が採用になったのか、今も勤めているのかはわかりません。
なぜ、就職にこだわるんでしょうか。ボクは、埼玉県で就職して、失敗でした。最悪な会社だったんです。面接だけじゃ、その会社が最悪なところだなんて、わかりませんからね。1年で退職しましたが、数年後、アルバイトで働いたところは、とても良いところでした。環境も給料も。だから、就職(正社員)じゃなくて、バイトでもいいじゃん、って思うんですよね。まだ18才19才と若いんだから、夢(やりたいこと)があるでしょうに。
では、また。