2023(令和5)年の花火撮影、続いては8月。

その1はこちら↓

 

・岡崎城下家康公夏まつり花火大会(毎年8月第一土曜日)

今年は大河ドラマ「どうする家康」で例年より注目されている徳川家康、その名を冠した夏まつりの花火大会。大型の花火はかなり高く打ち上がるので、かなり離れた場所からでも見ることは出来ますが、やはり近くで撮影したいところ。

この花火大会は、ソニーのフルサイズミラーレス一眼とレンズで。

 

α7SIIIは本体だけで約40~45万円ほど(執筆当時)、おいそれと手が出せる値段ではありません(^_^;) そこでレンタルサービスのお世話に。

こちらの「APEXレンタル(※1) さん、本体にはバッテリーを2個付けてくれるし、レンズには基本的にレンズフード(※2) と保護フィルターを付けてくれる、なかなかサービス旺盛な会社です。
(※1) 当たり前だけど、世界的に大人気の某FPSゲームとは無関係。
(※2) キヤノンなど、基本的にレンズフード別売りになっているメーカーも対象。

 

打ち上げ場所は岡崎の市街地を流れる乙川河川敷と、愛知県西三河を代表する矢作川沿いの2ヶ所。今回は矢作川打ち上げポイントの南側、JR東海道線の矢作川橋梁よりさらに南側にある県道の「渡橋」から撮影しました。

渡橋から見る、打ち上げ会場と東海道線

例年はここよりも西、市道の跨線橋の歩道から撮影していますが、今年は台風6号(Wikipedia)の影響か西寄りの風が吹き、その跨線橋だと風下で花火と煙が重なるため、場所を変えました。この手の橋の上は安全確保を理由に「立ち止まらないで」となりがちですが、警備員に見物OKを確認済み。
なお、先述の跨線橋周辺は水田で、花火見物客の路上駐車だらけになりますが、私は手間をかけたくないので、自宅から自転車、それも3段変速の(電動アシストでもない)ママチャリで所要約1時間。普段から自転車通勤なので、これくらいの距離なら問題なし(^_^)

 

さて、成果をご覧あれ。

岡崎の花火2023

岡崎の花火2023

岡崎の花火2023

岡崎の花火2023

岡崎の花火2023

岡崎の花火2023

岡崎の花火2023

岡崎の花火2023

いずれも左が矢作川、右が乙川からの打ち上げ。

岡崎の花火2023

岡崎の花火2023

矢作川からの打ち上げを拡大。

岡崎の花火2023

岡崎の花火2023

こちらは距離のある、乙川からの打ち上げを拡大。ここまで場所の説明写真がISO2000、他は全てISO80。

 

さて、今回のα7SIII、フルサイズかつ有効画素数約1,210万画素、すなわち「1画素あたりの面積が広い」カメラ。これを活かして「高感度に強い」を売りにしているのはカメラを扱われる方ならご存知かと。そこで、私も試してみた結果がこちら。

α7SIII、ISO32000

α7SIII、ISO32000

いずれもISO32000、特に下の写真は明るく調整済みかつ縦位置写真からのトリミング。ノイズまみれでもまだ「見られる」写真になるのはα7SIIIならではかも?

他に

α7SIII、ISO65535

α7SIII、ISO65535

こちら2点はISO65535。シャッター速度は1枚目が1/2000、2枚めが1/1600。夜でも動く列車をかろうじて写し止められるわけ。その分ノイズも酷くなりますが、ここまで来ると通常のフルサイズ機でも……!?
で、2枚目がα7SIIIを借りた大きな理由。「夜の花火と列車を写し止める」をしたかったから。しかしながらタイミングがなかなか合わず、結局モノにできたのはこの1枚がやっと。これなら別々に撮影して合成した方が割に合ったかも……?

 

・まとめ

今回の撮り比べ、α7SIIIで撮影して気づいたこと。それは「バルブ撮影中はモニターが消灯する」。
いや、バルブ撮影なら当然なのですが、その1に書いた通り愛機・OM-1(と、その先祖であるE-M1シリーズ)はバルブ撮影中でもモニターが点灯して画像を確認しながら撮影できるので、それに慣れた身としては「ノイズ処理終わるまで、撮影結果がわからない」通常のバルブ撮影は違和感の塊になってしまったわけで(^_^;)

なお、OM-1もα7SIIIも、三脚にカメラを固定した上でケーブルレリーズ(リモコンシャッター)を付けて撮影という、花火 & 夜景撮影の基本は守りました。特にα7SIII、いくら高感度に強いと言っても、花火撮影は低感度の方がキレイですから。

花火を通しての「フルサイズ」とそれよりセンサーが小さな「マイクロフォーサーズ」の撮り比べ、結果としては「センサー自体が大きく、画素数も少なめで高感度に強い」α7SIIIの圧勝……とはいかず、むしろ使い勝手も印象を左右する結果に。
よく考えれば、本当に撮り比べるなら

有効画素数約3,300万画素の「α7IV

あるいは画素数がOM-1の約2,037万画素に近い

有効画素数約2,420万画素のキヤノン「EOS R6markII

有効画素数約2,450万画素のニコン「Z6II

このあたりのフルサイズか、あるいはAPS-Cミラーレスと競わせるべきだったかも(^_^;)
まあ、今回はたまたま「α7SIIIで花火を撮りたい」願望を叶え、図らずもOM-1との花火写真比べが出来るかも、と気づいたゆえのネタですので(← 本音出た)。

 

「撮り比べ」なら同一ページにまとめるべきところ、長くなりすぎたので2分割となった今回の「夏の花火、撮り比べ」これにて完結。ありがとうございましたm(_ _)m

)あくまでも個人の趣味の範囲での撮影です。決して腕自慢などではありませんので……。
もとより、そんなことできる腕前じゃありません(^_^;)