最高級蓮茶のつくり方 ①
最高級蓮茶のつくり方 ②
の続きです。
蓮茶を作る作業で必要不可欠なことが、
繊細な手先の動き、丁寧さ、素材に対する思いやりです。
もちろん天然の香りのみを使用します。
おしべの先(葯)だけをすべて手作業で取り、取れたものをガオ・センといいます。
香りが飛んでしまうのを防ぐため、
一番内側の柔らかい花びらも一緒に取ります。
ふるいにかけ、すぐに香りを茶葉につけます。
蓮茶とは、
厳選された最高級の緑茶の茶葉にガオ・センで香りをつけたお茶です。
少しでも純度の低い緑茶を使用すると
ハス茶の香りと質を維持できる期間が極端に短くなります。
そこで、無農薬で栽培されたタイグェン省の
ShanTuyetという品種の茶葉を選びました。
香付けの工程は一番難しく、経験が必要です。
鍋に茶葉を敷き、その上に新鮮なガオ・セン、
それをなんども繰り返し重ねて層を作ります。
そして、
香りが茶葉の中心まで浸潤するようにそのまま2日間置いておきます。
その後、ハス茶を専用の紙の袋に入れて、
お湯が入っている鍋のような装置を使い、熱を利用して乾燥させます。
翌日それを取り出し、
前日に役目を果たしたガオ・センをふるいに掛けて、
新鮮なガオ・センに交換したら、鍋に層を作るところから繰り返します。
このような工程を7・8回繰り返し、3週間以上かけて作られます。
そして最後に残る繊細な茶葉だけが西湖の名産の蓮茶になるのです。
1kgの蓮茶を作るのに、1,5kg~1,7kgの蓮おしべが必要で、
その数なんと1500本以上のハスの花に相当するのだそうです。
夏の3ヶ月間の、一年でも最も暑い期間に、
例え作業場の気温が上がっても、休むことなどありません。
現在、市場で販売されているハス茶の値段は作る期間によって、
1kg当たり500万~700万ドン(25000~35000円)まで高騰します。
1kg 500円や1000円で売られている他のお茶より何十倍も高いですが、
熟練した職人の手間隙がわかれば、その価値が分かります。
最近ではハスの数量が少なくなったので、運が良い年でも年間100kgしか作ることが出来ません。






