映画『ザ・ウォーク THE WALK』
監督:ロバート・ゼメキス
撮影:ダリウス・ウォルスキー
キャスト:ジョセフ=ゴードン・レヴィット
ベン・キングスレー
シャルロット・ルボン
1974年、今はなきワールドトレードセンターで綱渡りをした男の実話。
主人公のフランス人、フィリップ・プティは、ジャグリングと綱渡りが得意な大道芸人。
フィリップは当時世界一の高さ411メートル、完成間近のワールドトレードトレードセンターで綱渡りをすることを思いつく。
2009年のアカデミー・長編ドキュメンタリー賞受賞の映画「マン・オン・ワイヤー」ですでに紹介されているフィリップ・プティの偉業。ならば、このドキュメンタリー見ればいいじゃないかと言うなかれ。ドキュメンタリーでは、ワールドトレードを渡る様子は、ボヤけた写真一枚しか登場しない。警察にカメラを没収されたため映像が無いのだ!
その映像を完全再現しようとしたのが、この映画。しかも、IMAX映像のおかげで、411メートルの地上にいるかのようなド迫力!ほんとうにケツがムズムズして、手は汗ビッショリ!
ゼメキスのこだわりは大成功。
段落ごとに主人公フィリップ・プティがカメラ目線で語りかけてくる手法が、大道芸の前説的な役割となっていて、「これから、私の半生をみなさんにコレからご覧いただきましょう!」って感じでお話が進んでいくので観やすい。
が、ワールドトレードセンターのお話まで、チョイと退屈。まあ、大したことない話が続くのです。
ワールドトレードセンターの綱渡りとカットバックして過去を見せるというのも手だったかもしれません・・。
とは言え、クライマックスのハラハラドキドキを楽しむだけでも見る価値あり。
ぜひIMAXで。
フィリップ・プティはヨーロッパとかでは有名人なので、主演のジョセフは顔をメークで似せている。目が腫れているわけではありません。