「好き嫌い」とは何か
 好き嫌いとは「良し悪し」で割り切れないもののことだ。例えば普遍的な価値観が個別的になっていくと、国や地域や組織の「文化」となる。

「良し悪し族」が幅をきかせる社会
 世の中は、個人の好き嫌いの集積である。だから多少気に入らないことがあっても「それぞれだからいいんじゃない?」とやり過ごす。

「好き嫌い」で選べばよい
 戦略は、当事者が好きで面白いと思うことを突き詰めたところに生まれる。例えば、ZARAとユニクロは同じファッション業界に位置しているが、両社が考える「良い」は違う。ビジネスでの競争はプレイヤーそれぞれが「違い」をつくり、異なった位置を選ぶ。つまり、同じ業界で複数の「勝者」が存在しうるということだ。

「好き嫌い」が人を自由にする
 自分以外の誰かに決められた価値基準に従属している状態を「不自由」という。だから、不自由から解放され、自由になるためには教養が必要だ。それは、自分の好き嫌いを自覚し、それを価値基準として考え判断し、行動することに他ならない。

「無努力主義」の仕事術
 単に「食っていく」ためだけなら、黙々と与えられた仕事をこなせばよい。しかし、代替不可な人材になるには「他の人にはできないようなプラスを創る」ことが重要だ。これには絶え間ない努力と試行錯誤が必要となる。


インセンティブの限界
 努力には金銭や他者からの賞賛といったインセンティブが必要だ。初期段階では、インセンティブは効果を発揮する。しかし、その効果は時間とともに低減していく。
 努力を継続するには、「努力の娯楽化」が一番だ。プライスレスな何かをその道に見つけて続けることが成果につながる。

「勝ち組・負け組」という言葉が嫌いな理由
 人生は総じて負けのほうが多い。思い通りにならないのは、むしろ当たり前のことなのだ。
 勝負の興奮は一人で楽しむものだ。

強みと弱みは表裏一体
 「みんなちがって、みんないい」とは金子みすゞ氏の名言だが、それはイコール「みんなちがって、みんなダメ」。強みと弱みは表裏一体だ。どんな凄い人でも、弱みを持っている。他人に威張らない人は、自分の弱みをよく理解しているからだろう。