三皇炮錘の要訣 一身法
勁従足下起、還得丹田足。
勁は足元より起こる。両腿から起こった勁は、丹田に還る。
実際に意識することはありませんが、腰が砕けてしまっていれば、勁を運勁することは出来 ず、意味のない踊りとなります。
この歌訣は、勁は足から生まれる事と、腰を意識することが大事だという
ことを謳っています。
緊五把
ここでいう緊は、緊張するの緊と異なる。
緊は堅牢で力があるということを表す。
把は掴むの意。
拳をしっかりと硬く握りこむことを求めている。
摽六節
摽はつなぐ、寄り添う、打つの意。
節は節目、間接を表す。
摽勁は三皇炮錘独特の表現であり、上下合一を求める。
全身を崩れないように力を込めるが、硬くならず、松を求める。
松を求めるが、力なく緩むのではない。
全身を一体として、勁を貫くことを求める。
太極拳の要訣に当てはめると、用意不用力と内外相互と上下相随が合わさっている
七節沈
沈は沈めるなり。即ち三沈なり。
肩沈、気沈、肘沈の要求なり。
八節挺
挺は伸ばすなり。
三挺を表し、腕を伸ばす、背筋を伸ばす、首筋を伸ばす事を求める。
九節霊
九節は上中下の各三節をあらわす。
上に肩、肘、手首、中に頭、胸、丹田、下に胯、膝、足首の九つとなる。
霊は妙であり、神妙であることを要す。
全身の動作が滞ることなく、全てが渾然一体となって動くことを求める。
十節弓
三弓なり。
腕、胸、腿を弓のようにすることを求める。
腕をまっすぐにせず、弓なりにする。
胸を抱え、腰を弓なりにする。
両腿は弓のように構える。
さてこの要訣は、他の要訣と矛盾することもあります。
しかしこの矛盾こそが武術なのです。
それぞれを共存させることの矛盾を解決する事が出来れば、
陰陽太極の理を理解できるかもしれませんね。
十一節蹬
蹬は踵なり。
勁を発するとき、套路を行うとき、しっかりと踵を踏む事を求める。
十二節抓
抓は掴むの意。
足の指、足裏についての要訣。
五指で地面を掴むように立つことを求めている。
伏虎椿を行うと、この感覚は自然と理解できるだろう。
十三節心肝脾肺腎
心肝脾肺腎は内五行を表す。五臓を修めることを要する。
内五行は外五行となり、外五行は武術の修練を持って修めるなり。
武術を学び、外五行を整えることで、内五行も整い、益々気力充実していく。
十四節脹肚入槽
気を丹田に収めることを要す。
太極拳の要訣で当てはめると、気沈丹田となる。
天門扛(てんもんこう)
天門は頭頂を言い百会なり。扛は「担ぐ」の意なり。
首筋をまっすぐに伸ばし、どちらにも傾かないことを求める。
また首筋をまっすぐに伸ばすと、自然に背骨もまっすぐに伸びるようになる。
太極拳の要訣に当てはめると、立身中正に当たる。
腰脈提
腰脈は督脈を表す。提は正を要する。
小周天のことっぽいね。
正直、気功関連はわからんので、お手上げ。
気分陰陽、肚講陰沈、陰聚陽散
気は陰陽に別けられる。気が腹に収まることを陰沈といい、集まることを聚という。
気が集まることを陰聚、気を発することを陽散という。
これら三歌は虚実分明、気沈丹田、上下相随、調息を表している。
八卦為根
八卦は四正四隅の方位、根は歩となり、八方位に対応した歩となる。
八卦をもって論ずれば、炮錘の歩は進退転換、攻守、虚実変化に富み、自在であることを表 す。