廃遊園地の殺人 斜線堂有紀著 実業之日本社 2021年9月 中央図書館
『喫茶とまり木で待ち合わせ』の奥付で紹介
未読了が溜まっているので予約かごへ
2月1日朝予約 貸出中1 予約総数1。
2月5日夕 受取可
2月7日受取
3月6日返却期限
結局読み始めは3月4日夜になってからに。
廃墟遊園地イリュジオンランドへ向かう眞上を載せたタクシーの前に藍郷が飛び出し、無理やり同乗。眞上は応募のさい、廃墟探訪系ブログのアドレスを載せた。
イリュジオンランド内では、木造で経年劣化し原型を留めていなかったステージを取り壊し、ステージを彷彿とする半円状に建てられたメインコテージに滞在となる。コテージ内には全員が収容できるホールとシャワー付きの個室あり。
イリュジオンランド探訪として集められた関係者や廃墟マニアたち。
十嶋庵からの伝言は『このイリュジオンランドは、宝を見つけたものに譲る』
期間1週間で誰も宝を見つけられなかった場合は、一般公開予定とのこと。
宝の形状などは伝えられないが、ヒントとして『かつての正しいイリュジオンランドを取り戻すこと』。
各自一通り探して戻ったとき、ウォーターサーバーに『イリュジオンランド銃乱射事件の真犯人はこの中にいる』との張り紙があった。
二日目の朝、主道の生体反応が消えていた。腕に巻いたバンドが心音を完治する仕組み。ジェットコースターの鉄柵に着ぐるみごと貫いてあった。
死亡時刻は午前1時32分
2日目の夜
編河 午後10時28分
鵜走 午後11時56分
それぞれ死亡する。
晴乃が事件を起こしてまでオープンをさせたくなかった本当の理由。
「真犯人と実行犯はイコールではない」
「晴乃」と「ハル」
-------------
イリュジオンランド銃乱射事件(p006より)
2001年10月9日午後0時30分に旧・天衝村(あまつきむら)天継山(あまつぎやま)のイリュジオンランドで発生。同村在住の男(当時27歳)がプレオープンのゲストや従業員をスコープ付き猟銃で観覧車のゴンドラ内から狙撃し、4人が死亡、8人が重軽傷し、男はゴンドラ内でナイフで自殺した。事件を受け、本オープンを前に閉園した。
天衝村にイリュジオンリゾートが計画され、天衝村の集落跡にイリュジオンランドが作られている。
天衝村の旧住人は、イリュジオンリゾートの支援(移住費用、移住先の住居提供(マンション)、1世帯あたり120万円の補償金、移住住民のうち希望者は優先的にイリュジオンランドで働ける権利だったが、補償は乱射事件でオープンできなくなったので受け取れず。)を受け、1999年に近くの天継町に続移住させられた。2年後にイリュジオンランドがプレオープンした。
その少し前に村ではインフルエンザ(感染源は外部の人間と言われている)が大流行した。大流行後は村の中央を流れる川の向こうに行ってはいけないと言われていた。川の向こうには反対派筆頭の籤付家のお屋敷があって、ランド建設開始後も残っていたが、8割型完成後に最期の立ち退き作業(上モノを撤去して、コンクリートで敷設)が行われた。
プレオープンには、移住させられた旧村民と移住先の住民が無償で招待されたが、その時銃乱射事件が発生。10時に開園し、13時3分には事件を受けてゲートが閉鎖された。
扉絵にイリュジオンランドのパンフレットあり。
イリュジオンランド
事務所・・・横倒しのようなロケットのような形で奥まった位置にある。
イリュジオンハイウエイ
イリュジオンパラシュート
イリュジオンメリーゴーランド
イリュジオンスピン
イリュジオンコーヒーカップ(カップと言うより円盤)
イリュジオンゲート
イリュジオンホッパー
ギャラクシアンパイレーツ
ギャラクシアン大観覧車
ギャラクシアンジェットコースター(コースは園内一周、乗り場は園の東側。ライドは星の船型)
ギャラクシアン展望台
ギャラクシアンレストラン
ギャラクシアントレイン
ギャラクシアンパーク
ミラーハウス(迷路)
ミステリーゾーン(ライド型アトラクションで「この世の終わりゾーン」や「阿鼻叫喚拷問ゾーン」など)
ふれあい動物ランド
ゲームコーナー
プール(長方形のシンプルなプール)
ステージ→メインコテージ
G1倉庫(ゲート近く右手)・・・イリュジオンランドグッズ
G2倉庫(ゲート近く左手)・・・装飾品・装飾用紙
G3倉庫(トレイン近く)・・・ギャニーの着ぐるみ
G4倉庫(プール近く)・・・掃除用具
G5倉庫(ステージ横)・・・売店ワゴン
G6倉庫(パイレーツ横)・・・パレードフロート
G7倉庫(事務所裏)・・・灯油などの危険物
ギャニー・・・うさぎ型のマスコットキャラクター、当時有名なイラストレーターがデザインした。着ぐるみは5体ある。軽量型着ぐるみ。ギャラクシーとバニー=ギャニーという名前。
「イリュジオン」の名前がついたアトラクションは、分解してまたはそのまま移動させることが可能。
登場人物・目次に紹介
眞上永太郎(まがみえいたろう)廃墟マニアのフリーター、コンビニ勤務。27歳。身長187cm。ブログ「つれづれ廃墟日記」運営。左利き。
藍郷灯至(あいざとともし) 廃墟マニアの小説家。ペンネームは「時任古美(ときとうふるみ)」で廃墟探偵シリーズ。
常察凛奈(つねみりんな) 廃墟好きOL。20代後半。実は警察官で、廃墟好きというよりは天衝村と中鋪御津花の関係者(従姉妹)として応募した。
主道進(すどうすすむ) 元・イリュジオンランド経営陣でエグゼクティブセクションの一人。イリュジオンランド探訪では現場指揮。左利き。イリュジオンランド跡地を再開発しようと目論む。
渉島恵(しょうじまめぐみ) 元・イリュジオンランド渉外担当プロデューサーでエグゼクティブセクションの一人。50近い。
売野海花(うりのうみか) 元・イリュジオンランドスタッフ(売店担当)。ふくよかな中年の婦人。天継町の住民で交通費支給&時給の高さで働くことにした。
成家友哉(なるいえゆうや) 元・イリュジオンランドスタッフ(ミラーハウス担当)。40代後半。中肉中背。村出身ではない。両親は離婚して母方の性をなのるが。父方の名字は榛野(はるの)
鵜走淳也(うばしりじゅんや) 元・イリュジオンランドスタッフ(ギャラクシアジェットコースター担当)の息子。身長170cm、嗅覚障害がある。
編河陽太(あむかわようた) 『月刊廃墟』編集長。40代後半で、よれたスーツでサングラス着用。左利き。かつては「週刊文夏」の記者で、中鋪御津花を持ち上げる記事を書いた。
佐義雨緋彩(さぎさめひいろ) 十嶋財団から派遣のスタッフ(庵の代理)。全身黒尽くめ。
籤付晴乃(くじつきはるの) 20年前の銃乱射事件の犯人。移住を反対していた家の筆頭だった。両親は事件後に首を吊った。
十嶋庵(としまいおり) イリュジオンランドを購入した酔狂な富豪、十嶋財団の主。廃墟を丸ごと購入している。人前に姿を見せず、性別も不明。
登場人物・その他
中鋪御津花(なかしきみつか) 事件の被害者。天衝村出身・在住の看護師。村の診療所勤務。享年27。ゲート付近で狙撃を受ける。イリュジオンランド賛成派の筆頭住民。
平出弘康(ひらいでひろやす) 事件の被害者。バルーンを歩き売りしていたスタッフ。レストラン付近で狙撃を受ける。
丁田雅範(ていだまさのり) 事件の被害者。村との渉外担当。パイレーツ付近で狙撃を受ける。
飯倉武(いいくらたけし) 事件の被害者。イリュジオンリゾートを作ろうと決めたプロヂューサーの一人。パラシュートの近くで狙撃を受ける。
夏目家 村を出た住人、歴史ある家だった。化学肥料(硝酸アンモニウムと硫酸アンモニウムを混ぜ合わせた硫硝安混成肥料)を大量に購入していた。インフルエンザの後遺症が出た子供がいた
中林 村を出た住人
辻井 村を出た住人
槇田(まきた) 草木灰の肥料を作っていた。
籤付家 爆発の可能性のある化学肥料を導入していて反対していた。
井口(いぐち) インフルエンザで犠牲に
紙村(しむら) インフルエンザで犠牲に
中鋪の母 インフルエンザで犠牲に
眞上虎嗣(まがみとらつぐ) 永太郎を保護した保護司
弦滝栄寿(つるだきえいじゅ) 永太郎の実父
ぺこるたん 眞上の廃棄マニア仲間。応募したが落選。