| 機械仕掛けの太陽 知念実希人著 文藝春秋 2022年10月30日第一刷発行 東図書館 |
心泉医大附属氷川台病院(練馬区) 梓の勤務先。地下鉄氷川台駅から徒歩15分。7階に感染症専用病棟が3床ある。呼吸器内科病棟は7階西病棟、呼吸器内科医局は3階。
5年前に建設の12階建ての新館
20年前に建設の本館(周産期センター)
昭和43年建築で52年前に稼働した5階建ての旧館で、新館ができるまでは病棟であったが、現在は当直室や部長室、資材置き場として使用。コロナ病棟に。梓と姉小路が責任者、扇谷も入る。
2020年1月6日 梓の家 ニュースで武漢で肺炎が流行しているとのニュース
2020年1月11日 武漢の肺炎で死者が出たとニュース。瑠璃子の心配事。夜勤勤務の前に恋人からの官能誘惑に沈む
2020年1月16日 長峰医師は患者の町田は中国の肺炎のことを口にする。その後息子から電話が入る。武漢肺炎の患者が日本国内で確認。
2020年1月24日 医学誌で中国の肺炎に関する論文掲載されコピーが梓の医局で配布される
2020年1月31日 瑠璃子、職員食堂でニュースを見る。 中国では感染拡大。一昨日、武漢からチャーター機で帰国した200人のうち5人が体調不良で、うち1人は肺炎あり。職員内のマスク使用枚数制限が始まる。
2020年2月5日 梓は先月末にマスクを買いにドラッグストアに行ったが、売り切れだった。2日に政府は新型コロナを指定感染症とした。ダイヤモンド・プリンセス号で複数の乗船者が発熱し、10人が病院に搬送のニュースで、心泉でも受け入れ決定、さらに旧館を整備して感染症対応病棟に。
2020年2月20日 長峰医院。来院数が減少。常連の町田が息苦しさを訴えて来院、体温は39度を超えていた。問診で1週間前から苦しさを訴えていた。その少し前に銀座の飲食店で、隣のテーブルに中国からの観光客がいたという。提携病院ではコロナ検査で陰性なら入院可能→保健所は、銀座の飲食店で遭遇した観光客が湖北省からきたと証明できなければ検査不可→心泉医大へ電話すると、梓が対応し、院内で検査可能との返事。
2020年2月27日 心泉医大で入院した町田を診る梓。PCR検査では陰性。細菌性肺炎の症状で軽快している。安倍首相が全国の小中高を休校にすると宣言。ダイヤモンド・プリンセス号から搬送された3人のうち二人は軽快して退院したが残る一人は悪化し、梓も病室に入り、コロナ病棟設置時は担当医師になると志願。
2020年年3月12日 瑠璃子。救急部はガウンが枯渇してきたので、雨合羽で代用開始したが通気性がないので体力が削られる。救急部から病棟へ移すには、PCR検査での陰性が必要となった。医大では兼をまたぐ移動の自粛要請に伴い恋人の両親への挨拶も延期することになり関係に亀裂が生じていた。WHOはパンデミックを認めた。休憩中に師長からコロナ病棟担当内示あり。精神安定剤服用
2020年4月10日 長峰医院。ハンドメイドでフェイスガードを作成使用。3月末には、志村けんがコロナで死去した。3月14日には東京五輪の一年延期も決定。アベノマスクでマスクが市場にでてきて、酒造メーカーが消毒用アルコールの製造開始。大樹からパンデミックで人が押し寄せるから医院を閉業するように電話が来る。西東京市医師会からは医師会が開設する発熱外来の担当ができるかのFAXが届く。
2020年五月月6日 瑠璃子。コロナ病棟勤務1ヶ月。日勤はAM3時間、PM4時間がレッドゾーン勤務となる。せん妄の患者に対応、隣では看取りと簡素なエンゼルケア。3月の米寿総合病院でのクラスター全容報告書を読んでいると、恋人が取引先の重役宅のホームパーティーから帰ってきたため、一時的に家を出ることに。
2020年五月29日 梓。コロナ病棟の病床拡大のためコロナ専用ICU整備し瑠璃子が担当している。数ヶ月前30代乳がんの手術した患者が急変、相関が上手くいかないところへ、麻酔科部長の市ヶ谷誠が助太刀して事なきを得たあと、茶山に誘われて屋上でブルーインパルスの飛行展示を診る。
第二章 α
2020年七月5日 長峰、田無駅から車で5分の秀医会西東京病院(500床)の敷地内のテントでの発熱外来(西東京市医師会による開設、CTは病院の地下の施設使用)。キャバクラに行ったという中年男性の問診と咽頭拭い液の採取。肺炎の症状があり、検査結果を待たずに入院となった。
2020年八月1日 瑠璃子。コロナ病棟ICUにはキャバクラのホステス入院。ICU担当看護師がボーナスカットされて心が折れて退職すると瑠璃子につたえた。瑠璃子はGWに家を飛び出してからは医大病院が借り上げの単身者用マンションで寝泊まりしているが、同じマンションの看護師とあっても、コロナ病棟勤務のため恐怖の存在となぅていた。熊本の父tから帰省強要の電話があった。エチゾラムを服用。
2020年8月28日 梓。80代男性の妻から面会したいとごねる電話。茶山は入院依頼の
電話を受けるが満床のはずと梓が問うと、さっき看取ったところに入れると返答。梓はテレビ電話での面会方法を思いつくが、瑠璃子から既に準備を開始していると言われた。
梓も同様にボーナスカットされたがもとより給与は低く、外勤禁止による収入悪化となった。そこへ、安倍首相が辞意表明のニュース。息子とのテレビ電話で、梓がコロナ病棟勤務なので幼稚園園児に一帆と遊ぶなと言われたと一帆に言い、一帆が反撃して殴り合いのと喧嘩して顔に痣を作った。さらに、幼稚園側から一帆にしばらく休むよう提案されたと春子に言われたが反論したとのこと。一帆と離れてホテルぐらしの梓だったが、ホテル支配人よりコロナ病棟勤務の医療従事者の宿泊料を半額とさせていただくと申し出を受ける。
2020年10月10日 長峰医院。長峰医院が「診療・検査医療機関(発熱外来)」指定を受ける。スタッフも発熱外来に賛成してくれて、スタッフ出入り口を発熱外来出入り口とすることで動線分離が可能と判断。医大生時代の同期から電話、手術不可能な膵臓がんが判明して余命わずかとの知らせ。
2020年11月10日 梓。呼吸器内科医局へ。ファイザー製ワクチンの治験の効果90%が公表された。一方で茶山の感染が判明し呼吸器内科医局員とコロナ病棟担当者のPCR検査指示がでた。
2020年11月22日 瑠璃子。コロナ病棟ICU専任からコロナ病棟へも出るように。茶山の同僚は陰性だったが、茶山の妻が発熱し肺炎の症状があるので、保健所を通じてコロナ病棟に入院。瑠璃子は精神科クリニックにかかりエチゾラムを処方を受けていた。産婦人科外来看護師の原口梨花が茶山礼子の担当としてコロナ病棟に。
2020年12月18日 梓。茶山礼子の症状悪化により、妊娠27周目で帝王切開して出産させることとなった。茶山は回復して仕事に復帰。帝王切開は成功した。菅総理らが会食していたとニュースが報じた。
2020年12月25日 瑠璃子。眠れずエチゾラム3錠を一度に服用。茶山礼子は順調に回復、子の方も感染は確認されず。瑠璃子の恋人は、瑠璃子とのクリスマスディナーを予約していたが、瑠璃子が来るというかすかな希望をもって待っていたが、来なかった瑠璃子に対して別れを宣言し、瑠璃子はエチゾラム3錠服用したが味覚異常を感じ、発熱していた。夕方、PCR検査で陽性となった。
2021年1月7日 長峰医院。発熱外来。ワクチン接種担当するとFAX送信。、数見の娘から、数見が年明けすぐになくなったことを知らされる。「後は任せた」と伝えられた。「おう、任せとけ」と天を向いて返事した。
2021年2月28日 梓。心泉医大病院では、コロナ病棟の担当をローテーション制に。瑠璃子は軽症で回復したものの倦怠感や味覚異状の後遺症で休職に。瑠璃子の発症前も顔色の悪さを感じていたので重度のうつ病を発症しており、師長も休職を進めていたが瑠璃子は首を縦に振らなかった。
茶山の子どもが、退院の日を迎えた。そして、職員にワクチン接種が開始された。茶山は育休申請し許可をえられたが、場合によっては医局復帰しないと言い、身の回りのものをスーツケースに詰めて持ち帰った。しかし、英国株感染判明者が出た。
第3章 δ
2021年4月5日 梓。気管挿管。当初はエアロゾル防止のボックスを介していた挿管も、予防にはあまり意味ないとのことで使用していない。入院してすぐ挿管が一週間で3人めに。3月には複数の呼吸器内科医がコロナ病棟で燃え尽きて退職。梓と梅沢、姉小路がCOVID診療の陣頭指揮をとっている。梓は自宅マンションに久々の一時帰宅。
2021年4月25日 長峰医院。日曜日に発熱外来を開けると患者殺到し、抗原検査での陽性多数。午後からはワクチン接種開始。最初の接種者は、町田だった。
2021年五月16日 瑠璃子。味覚異常は続く。最低限の栄養は摂取するが、カップラーメンはゴムを食べている感じしかせず、吐き出し処分した。体重は40キロを割り込んだ。恋人から電話があり、恋人もコロナ感染したという。GW前に職場の会議室で20人近く集まり宴会をしたという。さらに、GW中に大阪の実家に帰省し両親に移してしまい、特に母親が症状悪化して酸素飽和度85%でも入院できないという。
瑠璃子のところへは、梨花が時々顔を出していた。来客があったので、梨花かとおもい出てみると、瑠璃子の両親が、コロナワクチン摂取できたからと熊本から上京してきた。父の弟がコロナ感染し病棟の看護師に支えてくれたと聞かされ、父は瑠璃子の看護師としての仕事を誇りに思うと語った。
2021年6月20日 梓。3回目の緊急事態宣言解除。茶山は、子どもは順調に成長しているが礼子の倦怠感がひどく、育休から復帰できないでいる。梓の母・春子はようやくワクチンの予約が取れて接種に向かったが、友達からワクチンはまったほうがいい、イベルメクチンがコロナに効くと言われ、ワクチン打たないで帰ろうかと悩んでいたが梓に説得されて打つことに決めた。
2021年7月23日 長峰医院。平日の外来後に48人にワクチン接種している。東京五輪開会式。多摩小平保健所から往診依頼の電話、数日前にコロナ陽性となった患者が肺炎を起こして、未明に救急要請したが、入院先もなく宿泊施設も満杯とのこと、往診専門医は、症状の良くなった自宅療養者から酸素濃縮器を改修に行っているとのことで、応急的な処置を頼みたいとのこと。長峰が単身でいくと、救急隊員が付き添っていた。酸素ボンベを全開にしても酸素飽和度は90以下だったので、長峰は栗田をうつ伏せにして、酸素飽和度を回復させた。救急隊員を帰ししばらくすると、訪問診療クリニックが酸素濃縮器を携えてきたので、引き継ぎして往診完了。
2021年8月6日 瑠璃子。ワクチン接種感情で接種担当看護師として職場復帰した。心身ともに回復し、エチゾラムはトイレに流してすべて処分した。ワクチン業務を終えてからコロナ病棟に復帰の挨拶をしに行くと、梓と梅沢、姉小路や他の看護師の顔から生気が失せていた。病棟内では病室内のベッド街前寄り増えており、瑠璃子が担当していたときよりも倍近い患者が入院していた。看護師寮であるマンションに戻ると、恋人の彬が待ち構えていた。彰の母親は、五月に感染しそのまま亡くなった、彰はコロナを軽視していたことを瑠璃子に侘びた。
2021年9月30日 長峰医院。発熱外来は閑古鳥に。長峰医院に厚生労働省 健康局健康予防接種室を差出人とした封筒が届き、中からカッターの刃がでてきて、110番通報し警察を呼んだ。
2021年11月28日 梓。新規感染者数大幅減少で、医局でも笑顔が戻っていた。コロナ病棟のうち、5階は閉鎖し4階のみとなっていた。梓も先月でホテルぐらしに終止符をうち、自宅へ戻っていた。姉小路が医局にきてオミクロン株発生を伝えに来た、
第4章 ο(オミクロン)
2021年11月30日 梓。コロナ病棟ナースステーションで姉小路とオミクロンについて会話。
2021年12月24日 瑠璃子。一年前にできなかったクリスマスディナーを彰とカレッタ汐留のレストランでするが、よりを戻してはいなかった。昨年八月退職した猪原が非常勤のワクチン担当として復職していた。瑠璃子は3月末で病院を退職し、オーストラリアに看護留学を予定している。今月から留学受け入れ再開しており、手続きを進めていた。レストランを出た後に彰からプロポーズを受けるがお断りし、恋人からならやり直すと伝える・
2022年1月27日 梓。コロナ感染者が再び急増し、一時閉鎖した5階も4日前に再開させていた。姉小路は心泉医大附属病院本院でメガクラスターが生じ、クラスター対策の責任者として2週間前から本院へ出向している。
肥満体で反ワクチンの入院患者・久保田の症状が悪化し、気管挿管で人工呼吸管理に。
一帆の幼稚園で二人、梅沢の娘の小学校でも6人が感染し学級閉鎖にという会話のさなか、6歳の呼吸不全の入院依頼がきた。
2022年2月5日 長峰医院。陽性判定者が20人で頭を抱えているとき、喉に違和感を感じ抗原検査キットで検査すると陽性判定になった。医院の入っているマンション3階の倉庫兼休憩室として借りている部屋で自己隔離を開始。大樹が有休を取り、長峰医院で診療するとやってきった。
2022年2月12日 梓。6歳の患者は悪化していた。扇谷、市ヶ谷、水谷がスタッフを連れてやってきて、患者が6歳の子どもなのでECMO開始した。直後に春子から電話が入り一帆が発熱しているというが、午後8時でどこの発熱外来にも断られているという。梓は長峰医院を思い出し、電話をかける。長峰は隔離期間を終え、仕事復帰の準備をしていたしていた。長峰は一帆の診察を承諾。溶連菌検査での陽性判定が出て、咽頭炎だった。一安心の直後、梅沢が呼吸器内科病棟看護師がPCR検査で陽性と知らせに来た。5人の看護師とともに病棟患者からも発熱しているという。
2022年2月22日 瑠璃子。呼吸器内科病棟クラスターは看護師7人、患者8人が陽性だったうえ、肺癌患者もおり、患者2名が死亡したため病院にはマスコミが押し寄せていた。瑠璃子は正月明けに看護師寮から出て、彰との同棲を再開していた。帰りがけに、踏切の近くに線路脇のベンチに佇む梨花を見つけ、抱きしめる。
2022年2月27日 長峰医院。反コロナの集団が医院に突撃する。長峰を罵るが居合わせた町田や大家、通院患者が長峰をかばう発言をする。通報で駆けつけたのは、カッターの
刃の時の刑事だった。
2022年3月1日 梓。呼吸器内科病棟のクラスターは、陽性者の移動が伴う。そんななか整形外科病棟でもクラスター発生しパニックで脳貧血を起こした梓のもとに、姉小路が現れる、姉小路は本院でのクラスター対策を終えた後、ICT(感染防御)チーム編成していたという。さらに扇谷がチーム派遣を依頼したという。
コロナ病棟では、原口梨花が離脱したほか、子どもが濃厚接触者で出勤できない看護師もいた一方で、瑠璃子と茶山(礼子の後遺症も軽くなってきた)など、離脱していった面々が復帰した。そして、6歳の患者がECMO離脱に。
2022年4月6日 梓。一帆の入学式だが父母は参加できず、校門前で春子とともに待つ、
エピローグ
2022年4月26日 瑠璃子。予定通り3月末で退職し、オーストラリア留学旅立ち。
2022年5月10日 長峰医院。4月から大樹が週イチで診察するようになったが、長峰は午前中は往診に出て、午後は休むようになった。
2022年6月6日 梓。前週に患者が退院し、2年3ヶ月ぶりに患者がいなくなり、サージカルマスクでも入室できるように。
椎名梓(あずさ) 36歳。心泉医大病院の呼吸器内科の勤務医で外来と病棟を担当。水曜日は研究日としてクリニックで午前だけ勤務。2年前に銀行員の夫と離婚。呼吸器専門医の認定を取る。結核などの特殊な肺感染症を専門としているため、中規模の病院から常勤医師の依頼が来ても専門性を活かせないため決めかねている。
椎名一帆(かずほ) 息子。4歳。
椎名春子 母。還暦を過ぎている。夫は梓が小学生の時に肺がんで死去。娘夫婦が離婚してから、タバコをやめて大泉学園のマンションで同居。肺気腫と糖尿病の持病。
茶山悠人(さやまゆうと) 梓の同期の呼吸器内科医。梓が高校時代の親友・礼子を紹介して現在は茶山夫人になり、家族ぐるみの付き合い。
梅沢大介(うめざわだいすけ) 呼吸器内科医局長。恰幅の良い中年男性。小5の娘がいる、
扇谷太郎(おうぎやたろう) 呼吸器内科部長で客員教授。62歳。
姉小路香苗(あねこうじかなえ) 感染症内科医。梓の1年先輩。170cmの長身でベリーショート。
市ヶ谷誠 麻酔科部長。大柄な男性。
簗瀬里美 産婦人科部長。40歳。
水谷 循環器内科部長。6歳の孫がいる。
半田 ダイヤモンド・プリンセス号の乗船客で心泉医大に搬送されたが、肥満体で糖尿病の持病、喫煙歴もあって2月には悪化していた。梓の提案でステロイド投与し、3月には症状改善して人工呼吸管理から脱出
前園 コロナ病棟に入院。70代男性。せん妄がでている。
久保田 ワクチン未摂取でオミクロンで入院。38歳男性。反ワクチン団体所属で、反ワクチン活動の打ち上げでクラスターとなりコロナ感染していた。
真崎陽太(まさきようた) 6歳。オミクロンに感染し呼吸不全で搬送。
硲瑠璃子(はざまるりこ) 28歳。心泉医大附属病院救急救命部の看護師。熊本出身。小学1年生の時マイコプラズマ肺炎で入院し看護師が勤務時間外にも相手してくれたので看護師を目指した。
硲竜二(はざまりゅうじ) 瑠璃子の父。盆休みに親戚一同を集めるからと帰省を強要する電話をよこす。
硲友加里(はざまゆかり) 瑠璃子の母。
硲和郎(はざまかずお) 父の弟。福岡在住。2021年3月に感染。
定岡彰(さだおかあきら) 33歳。瑠璃子の恋人。中国の商社勤務。友達に紹介されて交際開始して5年目で、半年前から平和台のマンションで同棲。
原口梨花(はらぐちりか) 瑠璃子の新人時代の同期。産婦人科外来看護師。
猪原瑞枝(いはらみずえ) コロナ病棟ICU担当看護師。瑠璃子より2歳年上で循環器科内科病棟より派遣。独身で九州出身。ボーナスカットのため心が折れて、八月で退職予定。
村江姫奈(むらえひな) 23歳キャバクラのホステス。勤務先のクラスターにより当初は軽症者用宿泊施設に入所していたが、発熱し酸素飽和度も低下したので、瑠璃子が担当するコロナ病棟のICUに入院。それでも入院当初は会話できたが、一週間後に人工呼吸管理に。
長峰邦昭(ながみねくにあき) 72歳。長峰医院を経営。3年前に狭心症を発症し、循環器科内科医の息子のツテで腕の良い心臓外科医にバイパス手術を受ける。42歳の時に医大医局をやめて、縁もゆかりもない、西東京市柳沢で開院した。
長峰千恵(ながみねちえ) 妻。ハンドメイドで医院内のコロナ対策用品を作成やビニールカーテン取り付け。
長峰大樹(ながみねだいき) 息子で循環器科内科医。埼玉の総合病院勤務。正月に長峰医院を継がないと宣言される。
長峰紅実(ながみねくみ) 2歳。大樹の子で、邦昭には初孫。
町田洋平 72歳。禿髪。長峰医院の常連。高血圧と肺気腫の持病。
大家 長峰医院の大家。80歳を超える女性、糖尿病と高血圧の既往あり。
数見(かずみ) 長峰の出身医大である純正会医科大学時代の同期、葛飾区で開業医。腰を痛めて検査したら膵臓がんが判明。妻とは離婚済み、娘には孫も生まれている。
栗田重則(くりたしげのり) 35歳。肥満体。2021年七月にコロナに発症し長峰医院の発熱外来受診。
安田 田無救急隊退院。若い男性。栗田に付き添っていた。