レフトハンド・ブラザーフッド 知念実希人著 文藝春秋 2019年3月15日 中央生涯学習センター図書室所蔵
460Pとページ数は多いものの、少年主体なのでどちらかといえば読みやすい。
濡れ場も数回あった。
あらすじ
風間岳士の左手には双子の兄の海斗の意識が宿り、海斗の意思によって動かされている。
周りに話すと、それは幻覚だからと、精神病院に入院措置となり、荷物を取りにもどった家から、深夜ロードバイクで家出して東京を目指す。
多摩川の橋の下で一夜を明かした朝、たまたまみつけた早川壮介の死体に触れたことで、逃亡者になり、テント一式、ロードバイク、スマホも失い、トラックの荷台に乗り込んで着いた先は渋谷区。
早川壮介のアパートに忍び込み、ノートパソコンや金庫に入っていたものを失敬しているときに留守電に入電があり、刑事が近づいているとのことで、窓から逃げた直後に部屋に刑事が入ってきた。
渋谷で因縁つけて関口亮也という身分証明書を手に入れ、川崎市のマンスリーマンションを借りた。早川の部屋から失敬した物のなかに「サファイヤ」の文字とプラケースに入った謎の液体。
マンションの隣人の桑島彩夏をDV男から救うと、部屋に上がり込まれが、サファイヤについての情報を入手し、そのまま六本木のクラブで、ビールを飲まされて、サファイヤを購入。
サファイヤバイヤーのカズマに取り入って運び屋をしていたが、囮捜査で番田に捕まり、逮捕されるかスパイになるかの選択を迫られ、スパイ兼バイヤー継続。カズマを逮捕させてヒロキに取り入る。
4ヶ月前、バイクの事故で双子の兄海斗を死なせた。
海斗をバイクのリアシートに座らせて、山道を走行中小動物が横切りハンドルが取られてガードレールの外側に。左手で海斗の手を握っていたが、漏れたガソリンで周囲が炎に包まれて、崖で手を離せば海斗が落ちるが、肋骨が折れて引き上げることはできないまま時間が過ぎて、海斗は微笑んでから手を振り払ったところで意識はとんだという。
一度は協力関係になった番田であったが、早川殺しの手配者で岳士の本名を知り、手柄をあげようと誘い出されてから返り討ちにして、廃ビルに逃げ込み、サファイヤ中毒となった身体からサファイヤを抜くため、海斗によって洗面場に10日間拘束される。
桑島彩夏の偽装誘拐でおびき出され、スネークのボスと対面、カズマとヒロキを叩きのめし、桑島彩夏を殺そうとするの海斗の罠にハマり、左手を切り落とすことで、自我を取り戻した。
岳士は、左手を義手にして高校に復学した。
登場人物
風間岳士(かざま たけし) 熱血漢が有り暴走しやすい。
風間海斗(かいと) どちらかといえば冷静
七海(ななみ) 幼馴染だったが、いつの間にか海斗と恋仲になっていた。
橋の下の住人 ホームレス ショバ代を要求
早川壮介(はやかわそうすけ) 橋の下の死体。フリーライター。スネークを調査していた情報屋
関口亮也(せきぐちりょうや) 岳士に顔が似ているので、海斗にわざと殴るように仕向けて財布をスられる
桑島彩夏(くわしまあやか) マンスリーマンションの隣人。母子家庭で育ち弟がいたがバイク事故で帰らぬ人に。
カズマ サファイヤの売買組織スネーク幹部
ヒロキ スネーク大幹部
ボス スネークのボス、最初にサファイヤを入手したクラブのバーテンダー
番田 麻布署刑事。機動隊出身で武術に長けている。