定価のない本 門井慶喜著  東京創元社 2019年9月20日初版 宇都宮市立田原コミュニティプラザ図書室所蔵

 

創元社の雑誌「ミステリーズ」に隔月連載されたものを書籍化

 

 

冒頭は現代

メインストリーは、昭和21年8月~

 古本屋業を営む琴岡庄司は、終戦の日の1年後に、同業で弟分である芳松が死んだと聞かされた。その死に疑問を持ち、独自に調べ始めたが・・・。

 

最後は再び現代で、琴岡庄司の子である人物が、庄司についての逸話となって締めくくられている。

 

 

 

登場人物

(現代)

琴岡玲奈  小学6年、満12歳

琴岡きん  玲奈の祖母

琴岡隆   玲奈の父

琴岡洋子  玲奈の母

琴岡浩一 玲奈の祖父

 

(当時)

琴岡庄司 芳松より5歳年上。『琴岡玄武堂』を経営。長岡出身(神田尋常小学校卒)。子は10歳を筆頭に3男1女。

父が結核で急逝し親戚を頼って12歳のときに家族で上京したが、神田の『立声堂』に奉公に出された。奉公半年後の関東大震災以降頭角を表し、商売敵である丸善の夜学会へ参加し英語を覚えたとともに芳松と出会う。勤続14年、26歳で独立したが「店」はもたずに直接買受けつつ、販売は通信販売としていた。

琴岡しづ 庄司の妻

 

三輪芳松(よしまつ)  享年30。五所川原(柏原)出身。『三輪書房』を経営していた。

   丸善に入社し、丸善の夜学会卒業後に丸善を退職し、庄司とともに働きたいと立声堂へ入社 

三輪タカ    芳松の妻。芳松と同郷(芦野)。3人の子持ち(男2女1)

 

柿川一蔵  『東西書店』経営。通称・東西さん

 

高井嘉吉(たかいかきち) 『立声堂』経営者。

高井嘉一郎  嘉吉の子で跡取り。

 

徳富蘇峰(とくとみそほう) 文筆家。83歳。熱海に隠居。実在の人物

 

ハリー軍曹  27歳。米兵。

ジョン・C・ファイファー少佐 参謀長付参謀第二部特殊測量課長(諜報活動) 米国軍人。

 

津島修治  五所川原に疎開している小説家。実在の人物。

 

望月不欠  キーとなる人物

 

 

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