人間を襲うクマ 羽根田治著 山と渓谷社 2017年10月5日発行 宇都宮市立中央図書館所蔵
趣向を変えて、羽根田治の本を読んでみたくなったので、検索して新しそうなのを借りてみた。
遭難関係の著作同様、遭遇事例のそれぞれの人物紹介から遭遇までの出来事、遭遇場面、その後の事情や考察についてまとめらられている。後半はクマの生態についての解説。
割と読みやすく、2/24に東京への往復の電車内で一気に読了した。
(東京へは、記帳参賀、赤坂離宮でのニッサンプリンス・ロイヤル展示、渋谷の某ラーメン店、渋谷での
バスイベントのために上京)
襲われた事例
・北海道日高山脈カムイエクウチカウシ山のヒグマ襲撃事故
1970年の福岡大ワンダーフォーゲル部の遭遇事件
※登場人物は、仮名となっている。
・秩父の猟師へのインタビュー「秩父のクマの今」
埼玉県山岳救助隊の飯田副隊長
秩父の剥製店を営む高橋氏
白い氣守で有名な三峰神社で子グマが発生したときのこと。
・上越国境・仙ノ倉山での遭遇事例
2007年12月、冬山登山パーティーを襲った。県警ヘリ→六日町のヘリポート→町立病院に搬送されたが、傷が深く、長岡赤十字病院へ搬送されて手当された。
・北アルプス・乗鞍岳畳平駐車場襲撃事故
2009年9月、観光地に降りてきたクマに次々と襲われたり、襲われた人を助けようとクマに向かっていき、負傷者10名。
クマはバスターミナル屋内の売店に囲い込まれ射殺された。
・東京都奥多摩・川苔山
2014年9月下旬、登山中の男性が、登山道で熊に遭遇し襲われた。声を上げたのがよかったのか、致命傷にはならず、人の多いところへ自力移動し、助けを求めて、防災ヘリで搬送された。
・滋賀県高島トレイル
2014年4月下旬、男性がトレイル中に尾根で熊の親子に遭遇。男性の本業は消防隊員のため襲撃後応急処置を施し、クマが出たと連絡のため地元警察に電話し、相談の上ヘリで救助→搬送となった。
・秋田県鹿角市の山林 山菜採りの連続襲撃事故
5月26日 50代男性がタケノコ採りで山に入り、クマと遭遇。ナイフを持っていたので、すきを突いて近くの笹を槍にして攻撃
5月29日 70代後半の女性がクマに襲われ臀部を噛まれたがクマの頭部を蹴って逃げて、同行の50代息子が応戦しクルマに逃げ込み無事。
5月30日 男性(26日に遭遇した50代男性の知人)が遺体となって発見。食害が見られた。
6月10日 70代女性の遺体発見され食害が見られた。その後現場近くでクマを射殺
射殺されたクマがすべての事例に関わったクマであるか否かは判明しなかった。
・奥武蔵・笠山
アウトドアとフライフィッシング店を営む男性が山菜採り中にクマに遭遇。噛まれたり引っかかれたりしたが肉弾で殴る蹴るなどをして追い払った、大きな怪我にはならず、自分で手当したが、知人のすすめで破傷風の検査受診をした。
後半は、クマの生態分析。
雑食性ではあるが、肉食ではないので、食料として人を襲うのは稀で、縄張りから追い出すために襲ったりする。オスよりも子どもを連れたメスのほうが凶暴性が高い。
しかしながら、頭部や首、臀部を狙って噛み付いたり引っかくので、咄嗟の判断で応戦しなければ、為す術無く亡きものにされる。
被害を最小限とするには、クマを見かけたらすぐ下山を決意する。クマに居座りor追いかけられそうなら、食料のあるナップザック等を手放すのもあり。
冒頭の福岡大ワンダーフォーゲル部は、クマを見ても予定を重要視してやり過ごそうとしたりした結果、クマに追い回され犠牲者出した。死因は首を噛まれての失血死だった。
※アマゾンにも楽天でも出品はないようで、アフィリエイトにでてこなかった。