屋根をかける人 門井慶喜著 角川書店 2016年12月発行

 

 

アメリカから日本の近江八幡へ英語教師として赴任してきた青年の物語。

 

英語教師の傍ら、キリスト教の説教をしていたが、校長が変わると学校を追放された。

 

建築事務所を立ち上げ、現場監督から設計士の真似事をして生計を立て、アメリカから設計図をかける人と契約して、来日させて、部下にした。

 

さらに、アメリカで設計士をスカウトすると共に、寄付金としてある薬の販売権を取得し、日本で販売に乗り出す。

 

資産家と知り合い邸宅を任されるとともに、後の伴侶を紹介される。

 

 

戦時中は、敵国の人と固定概念から、スパイ容疑で軍部よりラジオアンテナを壊され、部下からも追われ軽井沢へ逗留するが、戦後は手のひらを返されて、会社に戻るように説得された。

 

濡れ場はなく、登場人物は多いが、殆どは日本人なので、読みやすい。

 

登場人物

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ→一柳米来留

井上悦蔵(神戸出身 ベビーさんとあだ名を付けられる)後に吉田悦蔵に

デービット・B・シュネーダー(東北学院学院長兼宣教師兼神学博士)福島の教会を依頼

齋藤信吉(大工の親方)

和田三吾(左官)

吉田柳子(吉田悦蔵の母)

村田幸一郎(軍人上がりで三条大橋から小便をなどして解雇されたが、後に復職。大戦中は部長→メレルを逗留させ社長に)

レスター・G・チェーピン(一時帰国のアメリカで契約した最初の図面引き)

佐藤久勝(鉄道省を経て入社、大丸を担当中に病死)

ジョシュア・H・ヴォーゲル(図面引き)

ヘレン・ホリスター(図面引き)

広岡浅子(キリスト教に改宗した資産家)

広岡恵三(資産家の娘婿で実業家)

一柳満喜子(実業家の妹で貴族の出、メレルと結婚したが、日本の法律の都合上、養子縁組となった)

アリス・M・ベーコン(満喜子がアメリカで師事した女史)

 

 

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