
ゲーテが言っていることはすごくわかります。なぜなら、今自分の知っていることを学ぶためにもたくさんのお金がかかったからです。必要な専門書はほとんど自分のお金で買いました。専門ではない本も一応「教養のため」、気になったら、買うことが多いです。こんなところでケチしていたら、自分の成長を妨げるだけです。写真に写っているのは僕の蔵書です(全部ではありません)。もし学部のときから累積すると、百万円以上は使ったと思います。奨学金をくれた組織に大いに感謝しています。
そして、僕が発表した論文の一篇一篇にはお金だけでなく、僕の時間とエネルギーもいっぱい詰まっているのです。実は、最近D論を書いていてわかったのは、本の執筆は僕が想像した以上に大変な作業ということです。自分が理解しているのはダメで、どう伝えれば読者が理解してくれるかを常に考えながら書かなければなりません。説明の流れと順序を決めるのも大変ですし、無駄なく書くこともとても難しいです。わかりやすく書こうと思ったら、大体言葉の無駄遣いが現れます。僕にはまだまだ修業が足りないと自覚しています。それはつまり、僕が今愛読している数々の名著に、先達の膨大な時間とエネルギーが詰まっているのことです。