我々はよく「光」のことを「光波」または「光子」と呼んでいます。実は使い分けています。光の波のような性質に注目するときには「光波」と呼んでいて、光の量子化されたエネルギーに注目するときには「光子」と呼んでいます。しかし、光の本質は「波」ではなく、「粒子」でもありません。何かが空間を飛んでいるという考え方は大間違いです。「光波」や「光子」は「イメージ」にすぎません。このような「イメージ」にこだわると、本質がわからなくなる恐れもあります。そこで、より本質に近いイメージがないかと僕がずっと考えていました。

このイメージならどうですか?

僕のところに電荷Aがあるとします。この電荷が別の場所にある別の電荷、B、に影響を及ぼします。つまり、電荷Bは電荷Aの存在を感じています。これは、電気の力が働くからです。ここで、何らかの方法で、電荷Aを動かすと、電荷Bもこの動きに影響され、そして、動き始めます。このことを、電荷Aのエネルギーが電荷Bに伝わったと理解してもいいです。しかし、電荷Bが瞬時に電荷Aの動きを感じるわけてはなく、少し時間がかかります。つまり、位相が遅れます。かかった時間は電荷Aと電荷Bとの間の距離に比例し、電磁気学的に計算すると、電荷Aの動きが電荷Bに伝わった「速度」はちょうど光速になります。しかし、「何か」が空間を飛んだわけではありません。さらに、電荷Aが持つエネルギーは離散な値しかとれないという実験事実から、伝わったエネルギーは必ず離散量でなければならないこともわかります。