今自分が生きている世界で次々に”普通でないこと”を目にする、体験する。例えば異文化、宗教。自分の価値判断基準がぐらつき、今まで生きてきた世界に確信が持てなくなる。理解しようとしているうちに、どんどんとその世界の中に飲み込まれ、やがては自分の中に新しい世界を再構築しなければならないことに気付く。もう今までとは違う。あり得ないと思っていたこともあり得てしまう。でもその新しい世界にも、自分の生活は確かにあるし、自分は自分だ。過去の記憶だって引き連れて行く。自分はどこの誰なんだろうという普遍的な問いは新しい世界に答えがある。その新しい世界で、過去(古い世界)の記憶をたぐり、自分が誰と一緒にいるべきなのか(恋人)を見つける。
村上春樹の1Q84は、そういう"世界"をメタフォリックに描き出す。世界がメタファーに満ちていることは、読む人の深層心理に刺激を与え、この小説の世界が逆説的にとてもリアルなものとなって、自分の生活を見直そうという意識に働きかける。1という数字を1と言うのではなく、100×100÷2÷50という風に描写され、1にたどり着くためのプロセスを教えてくれる。

止まらない。。おもしろすぎる。。はやく続きが読みたい、読みたくて仕方ない。