ビデオリサーチが14日に「タイムシフト視聴率(録画再生率)」を初めて公表し、話題になっている。今回公表されたのは3月31日から3カ月間のデータ。
その番組がリアルタイムじゃなくて録画でどれぐらい見られているかという“録画視聴率”のことで、放送から7日以内の再生率が最も高かったのが、TBS系の連続ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の7・7%。ちなみに、上位10番組のうち8番組がドラマだ。
「これまでドラマの制作スタッフは、数字が振るわないと、『生の視聴率だけでよしあしは測れない』なんて言い訳してきました。が、今回トップ10に入ったドラマは、フジテレビ系『SMOKING GUN』以外、すべてリアルタイム視聴率でも2ケタを取っています。『面白いドラマほど録ってじっくり見る視聴者が多いはず』なんてのは逃げ口上で、幻想に過ぎないことがハッキリしたわけです」(テレビ誌編集者)
実際、録画視聴率トップの「ルーズヴェルト・ゲーム」は、4月期の連ドラのリアルタイム視聴率でも2位。4月期トップの日本テレビ系「花咲舞が黙ってない」は、録画視聴率でも7位にランクインしている。
「面白いドラマほどリアルタイムで見たいし、録画して見返したいというのが、実際のところじゃないですか。リアルタイム視聴率が1ケタの『SMOKING GUN』は、主演がSMAPの香取慎吾。香取ファンがとりあえず録画して見ただけと考えるのが、妥当でしょうね」(前出のテレビ誌編集者)
もちろん、質の高いドラマでも数字を取れないことはあるが、それはあくまで「例外」だ。
日刊ゲンダイ
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