俺を変人、奇人にカテゴライズしたがる方がよくいらっしゃるが、
全てアッサリキッパリとお断りさせていただいている。ぶうです。
俺なんて、
せいぜい頑張って柵の外側に這い出して、柵にもたれてぜぃぜぃ息を切らしてる。
いいとこそんくらいの青二才。
柵の内側も外側もよく見える。
そうやって自分の立ち位置がよくわかるのも、
柵の遥か外側に偉そうに立っているジジィがいるおかげで、
そいつは俳優の黒沢年雄、もしくはショーンコネリーによく似た白髪頭の初老の男で、年齢の割に背筋が伸びて、がっちりした腕、そしてゴツイ手がなかなか威圧感がある。
そう。それはうちの親父だ。
柵の外側ならなんでもありと、新しい杭をバンバン打って「はい、ここから俺の王国ね!斉藤王国ね!入ったら家来にするかもしくは処刑ね!」と傍若無人に振る舞っている。
いやマジで。
それを見て俺は
「うちの親父に比べれば俺なんて全然《まとも》だよ」
と、俺は自信満々に、
少しのイラ立ちとうんざり感と恥ずかしさと、
それから誇らしさをまぜこぜにして言う。
我が親ながら、
うちの親父はそれくらいに、誇張やひいき目なんか抜きにして正真正銘の「ヘンテコな大人」である。
そして「老害」と言う言葉がよく似合う、いくつになってもなかなか息子の言う事をきかないやっかいで難解で一筋縄ではいかない強い男なのである。
けっして好きじゃないが、いやむしろ子供の頃は嫌で仕方なかったが、
…嫌いじゃないぜ。
そしてそんな「本物のアウトサイダー」は
常識やモラルだけじゃなく、マジでシビアな、確率とかパーセントとか(同じか!笑)
ガチンコの数字の壁さえも越えていく(笑)
うちの親父は、
心筋梗塞でぶっ倒れ救急車で運ばれた過去を持ち、
あと何年かで死ぬよー。かなりの確率だからねー。
をひっくり返し、
びっくりピンピン元気なジジィになってしまっている(笑)
しかもそれが二回も!(笑)
二回救急車で運ばれてICUに入っているのだからよく死なずにきたもんだ(笑)
悪運が強いと言うかなんと言うか……
肉体的にもなかなかタフネスマンで、今ケンカしたとしても、俺も、おそらく弟も勝てないであろう(まぁ、俺が弱いだけとゆうのもあるが…笑)
で、
さっき母親からそんな親父についてメールがあった。
今度は脳梗塞で入院だ(笑)
脳梗塞は死ぬか生きるかの心筋梗塞とは違い「後遺症」と言う問題がある。
さて…
不死身と思われた悪オヤジやいかに(笑)
いやいや!ぶうさん!「(笑)」はないでしょ!コラッ!
とモラリストなあなたは言うかもしれない。
が、しかし。
(笑)でいいのだ。
俺は期待しているのだ。
自分の親父にここまで期待できる息子もなかなかいまい。
期待させる親父もなかなかいまい。
どんな後遺症をかかえ、
それでもどれだけの悪態をつきながら帰ってくるのか(笑)
それともまさかの完全復活でふてぶてしく帰ってくるのか(笑)
母親の話ではとりあえず死にそうにはないらしい(笑)
母親は週末友達と遊びにでかける予定をまだキャンセルしていない、
とゆうかまだあわよくば行こうと画策しているらしい(笑)
まさに、
この両親あってこの子あり
である(笑)
いやぁ、
それに比べ、俺はまだ風邪だから嫌になる。
続報を待て(笑)