第一回『主はかく語りき』 | えんそくオフィシャルブログ「クラオカユウスケのSeven Rock Days 2」Powered by Ameba

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君が読むならアップし続けるから。ぶうです。


さて!ついに始まりました!
えんそく最新アルバム「新世界」の各曲を、
創造神であらせられるところの、主、ぶう様が解説するこのコーナー!


ぶう様の『主はかく語りき』第一回!


初回の今日は様子見の2曲!行くぞ!
始まり始まり~どんどんパフパフ!


最初は6曲目
「日々、宇宙色。」
これは宇宙と書いて(そら)と読むのです!
(ひび、そらいろ)と読んで下さい。
この曲は「新世界」に収録する事が一番最後に決まった曲。
今までえんそくってバンドはCDを出す時には、
ます最初に「何曲入りCDか」ってのを話し合いで決めてから、
3曲入りなら3曲、2曲なら2曲。
だいたい収録するぶんの曲しか作らないってゆう感じだったんですが、
アルバム「新世界」については寺子屋移籍後の初アルバムとゆうこともあり、
収録曲数以上のデモの中から初めてメンバー以外の人、社長を含めた曲選考会を開き収録曲を決めました。
でもこの曲、実はその段階ではまだデモすらできてなかった曲なんだよね。
てのも、選考会が終わってアルバムの収録曲が決まり、
さぁ後はレコーディングに向けてアレンジをつめよう!って段階になっても、
「こっからレコーディングまでの間にいい曲浮かんだらあり?」
と未練がましく曲を作り続けていたえんそくのスーパー作曲者クラオカユウスケが、
レコーディング直前になって「いい曲ができたから一曲差し替えたい!」と持ってきた曲でだったんです。
これは完全にシングル「銀のハコブネ」の時の「おにく」状態ですね。
(その時は俺が直前で「いい曲できたからやっぱこれ入れたい!」と持ってきたのが「おにく」だった。少し状況が変われば「おにく」がどの曲かの代わりに「新世界」に収録されてたかもしれません。)
「日々、宇宙色。」は俺も聴いた瞬間「こりゃあ確かにイイネ!」って感じだったので、
社長に会った時に「いい曲できたんで6曲目差し替えていいですか?」って聞いて、
最初は社長も「うーん、じゃあ一度聞かせて」とか言ってたんだけど、
「わかりました。でも、本当にいい曲っすよ」とか俺が言ってたら、やっぱ時間もなかったし、ちょっとめんどうだったのか、俺の言葉を信頼してくれたのか、
「よし、じゃあそれでいこう!」って、
だからこの曲は唯一レコーディングまで社長も聴いたことの無いまま収録された曲なんじゃないかなと思う。
それどころかよく思い出してみると、スタジオに全員で入ってアレンジしたって記憶すら無い(笑)
(それぞれ個別に会ったりしてやってたのかなぁ??)
他の曲をレコーディングしながらも「日々、宇宙色。」のレコ前日とかまでユウスケから新しいアレンジが届いてきてた気がするし・・・。
つまりほとんどクラオカアレンジのままレコしてるって感じですかね(笑)
まぁ、僕らは全員彼を100%信頼してるんでね!(笑)
で、前々から俺が「次のアルバムにはユウスケ、ミドそれぞれが歌うパートがあるやつが欲しい!」って言ってたのもあったのか、
ユウスケが「1番~3番まで、順番に交代して歌うってのはどう?」(他にも最後は合唱にするってアイデアも実はあったんですがね)と提案してきたので、
まる飲みで、歌詞もそれぞれの歌い手の「らしさ」みたいなものをぼんやり意識しながら書きました。
でも聴いてたぶん皆分かると思うんだけど、
これはほとんど俺の体験談とゆうか、実話を元にした歌詞です。
最近は本当に(特に旧友と会うと)青春の日々が遠ざかるのを実感し、
大人になって行く事、離れて行く事の切なさを感じます。
当時は気づかなかったものが、
時を重ね、色を重ね、深い深い青春の青が夜の黒に近づくにつれ、
輝きを増して美しく見える。
二度と戻らない青春時代をそう想うのは、俺ももうオッサンに片足を突っ込んだ証拠なんでしょう(笑)
だけど同時に、離れてもやっぱ地元の友達とはちゃんと繋がってるなぁ。とも思うんです。
連絡も滅多にしなくなって、お互いに住む世界が変わっても、
10代の頃に結んだ絆ってのは強いもんですね。


て熱く書いても思うんだけど、
この曲・・・実は作りながらも薄々、
「あれ?これってえんそくを支持する層の女の子に分かるかしらん?」
と思いつつやりとげてしまいました(笑)はっはっは!
まぁ若い諸君には今は分からずとも、いずれこの曲の良さがわかるでしょう!
この曲が心に染みた時(それかもし今この曲が心に染みるなら)
それはアンタも片足オバサンに突っ込んでいる!?(笑)


ちなみに、最後の合唱パート、
最初「ら~ら~らら~♪」
だったんですが、レコ当日にミドが
「「ら」は普通だから別のにしようぜ!」
と、この人はホントたまに天才的発言をするんです。
なんで「る~る~るる~♪」になりました。
結果最高でしたね!いいです!ハッキリ言って!
なんか「新世界」は全体的に夏感のあるアルバムで、曲も全部「夏っぽいなぁ」と思ってたんだけど、
今聴くとここだけ妙に冬っぽくてねぇ。いいねぇ。染みるね。


ただ、俺はこんな遅いテンポの曲歌ったこともなかったし、なにせリズム感が悪いので、
歌録りは苦労した・・・
ユウスケはもちろんIKA氏、手伝ってくれてたヒトツメの景さんにまでダメだしをされ、リテイクしまくりました(笑)
まぁミドは音程が危うすぎてもっとリテイクしまくりましたけどね!(笑)


詩の内容的にも我ながら切ない名言いっぱいで気に入っています。
特にユウスケの歌う2番は秀逸で、「今度苗字が変わるってさ」「繋いだ手はいつの間にか離れていたよね」と、
これは男女を置き換えて泣いてくれていいんですよ皆さん?
俺の周りも結婚ブーム。
人は大人になるもんですなぁ。
でも、一番自分で好きなのは「再会も終電までさ」ってとこ。
本当にいつのまに終電で解散するようになったんでしょう・・・朝まで騒いでた頃が今は遠く・・・。
こうゆうストレートな歌詞はやっぱアルバムにひとつは欲しいです。
こうゆのがきっと世代を超えて愛されていく(だといいんだけどなぁ)んだと思ってるんですよ俺ぁ。
「マジフマジメン」で言ったら「ぱやぱや」みたいなね。
次回のアルバムを作る時にもそうゆうのは一曲はやりたいなぁ。


さて、じゃあ次。


続いて解説しますのは8曲目。
「流星雨」
この曲を好きな人は俺に感謝して下さい。
この曲は選考の時IKA氏を中心になんかメンバー的には
「う~ん・・・どうなんだろう?」みたいなテンションだったのを、
俺がプッシュしたって記憶があるので。
(稔さんは味方だったかなぁ・・・?)
選考会で決まっていった曲達をざっと見た限り、やたらと濃ぃ~曲揃いで、
まぁえんそくは決して「万人ウケ」を狙うようなお寒い(ここはもう言い切ってしまおう!)バンドではないので、別にそれでもいいんですが、
にしても「胃もたれ」だろう・・・と思ったわけです。
一曲くらい「万人ウケ」の分かりやすい、ベタな、POPな、薄味のやつがあってもよかろうと。
聴いてて流れ過ぎて行くくらいのが耳障りがいいだろうと。
そう考えたわけですね。
この曲そもそもに「俺達もアニメの主題歌とか狙えそうな曲作ってみようぜ!」
とかゆう、またわけの分からない思いつきで作ってみたはいいものの、一度演ったきり全然やらずにお蔵入りしていた曲を引っ張り出してきてアレンジしたんです。
実は原曲は稔さんがえんそくで初めて叩いたワンマン(高円寺の時)ですでに演ってるんです。
その時は歌詞はまったく違って(歌メロもちょっと違った)ネタバレになりますけど・・・
福山雅治の事を歌った曲でした(笑)
(売れたくて万人ウケにシフトするんじゃなくて、元より万人ウケする音楽が好きでやってる人はなんて幸せで羨ましいんだと!俺も人気者になりたい!と。でも俺は俺のまま頑張るぜ!って内容。今と全然違うねぇ)
そう福山。そうそう。だからそっからのあのコーラスなんだよ、
分かる人には分かるだろ?分からない人は分からないままでいい(笑)
コーラスの部分だけテーマとして原曲のまま残しました。


で、流星の雨と言えば、
昔「獅子座流星群」がすげぇ見れる!って話題になった年に、
一番流れ星が見えるとゆうまさにその夜。
天体大好き少年の俺は、実家の屋上にシュラフを持ち込んで、
暖かいココアとMDプレーヤーと
そこで一晩、夜明けが来て明るくなるまで、夜空を見ながら過ごしました。
本当にすげぇ数の流れ星を見て、
もしかしたら普通の都会人の一生分、いや、それ以上の数を見たかも・・・。
燃え尽きる流れ星ってなんかすごいパワーと神秘を感じて、
もうその時イヤホンで何を聴いてたかは覚えてないけど、とにかく途中から音楽が
「なんて俗っぽくてチープなものなんだろう」と邪魔になって消して。
そしたらね。
そしたら、
星が空を流れながら、
「しゃー」って燃え尽きる音がしたのを確かに聞いた気がしたんだよ。
花火の火花が消え落ちる時にする音みたいな。


この曲は、歌詞もアルバム製作の最後の方に書いたんで、
曲順も先に決まってたし、後付け的に世界観の整合性を持たせる為のワードを入れたり、
他の曲から繋がって行くイメージを持たせるワードを拾ってきたり、
外堀から埋めて詞を書いたってのもあって、
うまいこと薄味になりました(笑)
流星雨。花火を真下近くから見上げた時に、視界の空中を埋め尽くして火花の雨の様に降ってくる様と、かけていたりします。


今回「新世界」では、連想ゲームの様にイメージを紡いでいくやり方を意図的に取り入れていて、
「空から降る光」はその中のキーワードの大きなひとつ。
他にもわかりやすいのからにくいのまで色々あるんだけど、
全体的に「星」にまつわるイメージが盛り込まれていて、実にV系らしいと思うね!(笑)


そんでさ、
恥ずかしいこと言うけど。
最近、夜が本当に寒くなってきて、空気が澄んで、星が綺麗なので、
またよく上を見上げたまま歩いてたり、立ち止まっちゃったりしているんだよ(笑)
星って嘘みたいに、本当にチカチカ瞬いていて、
それは何かの信号みたいに不規則で、
「星が語りかけてくる」
とかたまに聞く表現だけど、ホントそんな感じ。
「お、元気だなぁー」とか虫とか小動物でも見るみたいに思っちゃったりする。
(実際は地球の大気の厚みのゆらぎが原因で地上に届く光量に変化があるとか、そんな理由だったっけな)
まぁこの曲については、
それこそ「科学的根拠とかクソくらえ」って感じでロマンチックで乙女チックな少女心にヒットするように、
最大限綺麗事を書いたんだよね。
曲も曲だったし。
(曲調を裏切らない歌詞を書いたってのは「新世界」通しての特徴のひとつかもしれないなぁ)
嘘を歌いたくないから、思ってもないことをウケ狙いで書くってのはしないけど、
「もう全部大丈夫だよ」
って、綺麗事でも言ってもらえたら、救われる。笑える。そんな気分の時があることは俺だって知ってる。
流星の雨の夜に、うっかり眠っちゃって、
「やべぇ!アタシ願い事しそこなっちゃった!(涙&汗)」
とか、
「最悪!!今日チケット発売日だったのにうっかりスルーした!(涙&汗)」
みたいな感じで、後悔しまくりの時でも、
「大丈夫大丈夫。俺が君の代わりにやっといた。」
「君のぶんもとってあるから安心しなよ。」
って誰かが言ってくれたら嬉し涙出るくらい最高だよね。
えんそくにも、たまにはそんなスイーツな感性の曲があったっていいと思ったのね。
「大丈夫。もう全部大丈夫だから。泣き止んで笑えよ。」
って、そんな韓国スターもビックリの甘い台詞。
若い頃ならそれこそヘドが出たんですけどね(笑)
これもやっぱオッサンになったって事なのかな?
「こんな言葉が欲しい人もいるんだろうなぁ。だったらくれてやるか。喜んでくれる人がいるんならね。それは悪いことじゃあない。」
くらいの軽い気持ちで、サービスができるようになった俺なのでした。


でも、実はバンギャルって凄く気高いじゃない。
人のそんなちっっぽけで安っぽい気持ちを見透かすのは得意でしょ?
だから、こんな薄っぺらな歌、需要は無いのかもしれんなぁとも思うんだ。
・・・いや、そうであって欲しいなぁと願ってる部分もあるかもしれない。
この曲を「うわっ寒っ!」って思うくらいの斜に構えた若さが俺は好きなんだよね。
でもまぁ、そんな人は、
子供だましの平和で楽園的天国的世界観の絵本を、幼い子に読んで聞かせてあげてる時の様な、
そんな大きくて穏やかな気持ちで聴いてくれたらと思う。
「こんな子供騙しのメッセージも、たまになら悪くはないよね。」
くらいの気持ちでね。


てことで、第一回はここまで!
「新世界」は今までに比べると、比較的「言わずもがな」な分かりやすい歌詞が多いので、
解説と言っても内容的なことよりは、製作裏話的な方向にいきがちになってしまいました。


長かったですか?読み疲れました?
俺この調子でいっていいんだよねぇ??(笑)


では、次回もご期待下さい。