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金メダリストをお迎えして

あいけん(愛知建設組合、愛知県建設センター)では、5月25日に平成30年度の総会が執り行われました。
今回は、次世代に備えるため、新たに「青年部」が設立されました。建設業は慢性的に人手不足であり、若手の育成もままならないのが現状です。

そこで、55歳以下の会員・組合員(若手の線引きが若干高いですが…)を対象に、若手メンバーに結束してもらい、次世代をリードしていけるようトレーニングしてもらうためです。

 

 

その最初のイベントとして、長野オリンピック金メダリスト、里谷多英氏をお迎えし、ご講演いただきました。
小学校5年生からモーグル競技を始め、6年生で全日本選手権優勝。
1994年にはリレハンメルオリンピックに出場、11位となるがそれが楽しく、緊張も全くしなかったと言うから驚きです。

 

 

競技では父親の存在が絶対であり、良い成績を上げて褒めてもらうことで競技を続けられたようでした。
しかし、長野オリンピックの前年にその父親を亡くし競技引退の決断もよぎる中、長野オリンピックに出場。
日本人女子選手として冬期オリンピック史上初の金メダルを獲得したのです。

 

 

里谷さんは、この金メダルは父親が取らせてくれたものだと振り返ります。
試合当日の滑りは全く覚えがなく、うまく滑れたのか転倒したのかも記憶になかったとのことでした。
その後怪我に悩まされますが、4年後の2002年にはソルトレイクオリンピックに出場し銅メダルを獲得。
これは自分で獲ったメダルだと認識したそうです。

 

 

そして、トリノ、バンクーバーとなんと5回連続でオリンピックに出場しています。
2013年、長い選手生活にピリオドを打ち、現在はフジテレビの社員として、イベントや営業の仕事をされています。

 

 

並外れた努力と才能がなければこのような記録は作れないと思いますが、ご本人は大変気さくであり、皆に金メダルをかけて、写真を撮ったり、苦労話や裏話もたくさんお聞かせ下さったりと、楽しいひと時を過ごすことができました。