ダウン症の幼児にサインを教えるより大切なこと | 障がいを持つ子供の将来を見据えた海外療育

障がいを持つ子供の将来を見据えた海外療育

コロンビア大学院で特別支援を学んだ療育の専門家が個々の将来を考慮した子供の成長を伸ばす方法論を事例と一緒に紹介します。

  ​ダウン症の幼児にサインを教えるより大切なこと

障がいをもつ子供達に米国式・脳と体からのアプローチで認知力向上を目指して指導している療育コンサルタントの竹村文です。

 

ダウン症を持つお子さんがサインを教えること、口腔機能の育てること、そしてサインをフェイドアウトすること、この3つが大切です。

 

目次

1、サインを教えるよりフェイドアウトが大切

2、ダウン症を持つ小学生

3、将来の目標を忘れずに見る

 

 

サインを教えるのも大切。でもフェイドアウトはもっと大切!

ダウン症を持つお子さんにサイン(マカトンor ベビーサイン)を教えるのは日本でも主流になってきました。サインは、コミュニケーションを助けるだけでなく、脳の言語視野も育てることが分かっています。

 

しかし将来の目的は、言葉を使ってのコミュニケーションです。

 

赤ちゃんの時はサインを教えながら、口腔機能向上を継続しながら、同時に言葉でのおしゃべりも教えます。そして、サインを使うことを少しずつ減らして(フェイドアウト)言葉でのおしゃべりを増やしていくことが将来を見据えた療育です。

 

 

 

​小学高学年のダウン症

昔関わっていたダウン症の女の子のお話

私自身がまだ未熟だったため、ベビーサインを頑張って教え、STさんから口腔機能の練習も欠かさず取り組んでいたお陰で、小学校に入っておしゃべりが上手になりました。

 

しかし高学年になってもたまにベビーサインが出てしまっていた!

 

「お家帰る!」←言葉でお話しできるのにお家だけサインしてしまう。

 

フェイドアウトするのが遅かった結果でした!

先生が未熟でごめん。

 

 

 

​将来の目標を見据えての指導

ダウン症と言っても十人十色。だからこそ難しい療育ですが、将来の目指す姿を考慮することで、今するべきことが見えてきます。

 

コミュニケーションの手段は、PECS、マカトンサイン、ベビーサイン等色々ありますが、そのお子さんに合ったコミュニケーション手段を選んでください。将来の目標=言葉を使ってのコミュニケーションです。

 

 

 

お家でのお手伝いは一番の脳トレです。