数の概念の教え方
障がいをもつ子供達に米国式脳と体からのアプローチで認知力向上を目指して指導している療育コンサルタントの竹村文です。
目次
1、体験をベースにした教え方
2、ダウン症持つお子さんのケース
3、子どもに合った教材を選ぶ
体験をベースにした教え方
知的に遅れのある子ども達に数の概念を教えることの大変さ、「10まで数えられるけど、数の概念が理解できません」をよく耳にします。困難さの原因は脳にあり、ダウン症の場合は右脳優位からくるという考え方もあります。しかし苦手なことを克服するのが療育であり、右脳優位であれば右脳を使ったアプローチで指導します。
体験ベースで数の概念を教えていきます。
昔日本ではそろばんを使って計算をしていましたし、以前は小学校でそろばんを教えていました。しかし知的に難しさを持つ子どもはそろばんを使いこなすには少し困難さがあります。
ABACUS(アバカス)がお勧めです。
かず1に対して1個、かず3に対して3個の理解をアバカスを使って指導していきます。
ダウン症を持つお子さんのケース
小学2年生ダウン症を持つお子さんのお話し。
ブロックを使ったり、指を使ったり、シールを貼ったりっと数の概念を学ぶために色々な物を使いましたが、アバカスが一番早く数の概念を取得することができました。数の概念が理解できると自然とアバカスを使っての足し算、引き算ができるようになります。
最初は大きいサイズのアバカスを使い、慣れてきたら小さいサイズのアバカスを使いました。お子さんの手先の器用さで選んでください。
子どもに合った教材を選ぶ
子どもの学び方は十人十色です。ダウン症だから自閉症だからと同じ教え方で理解できる場合もありますし、そうでない場合もあります。子どもの遊び方、学び方を観察し、子どもの特性を理解しその子に合った教材を選ぶことで困難さを克服していきましょう。
そして脳と体作りが就学前にできていると小学校入っての学習はスムーズに進んでいきます。