☆ミュージカル「エリザベート」2022☆ | ☆Naolog☆

☆ミュージカル「エリザベート」2022☆



※今回、オタク全開ブログになります。

長いです…。すみません…。


先日、帝国劇場で

ミュージカル「エリザベート」を

観てきました。


ミュージカル「エリザベート」は、

実在したハプスブルク帝国最後の皇后、

エリザベート(シシィ)の史実を元に、

黄泉の帝王トート閣下(死神)

とシシィの関係を描いた作品です。

少女時代の彼女と出逢い、

その魅力に囚われたトート。

それからずっと側にいて

彼女の愛を求め続ける存在。

でもその愛を受け入れるということは

死を受け入れるということ。


物語の要になる人物、

ルイジ・ルキーニを語り部に

回想形式で物語が進みます。

少女期から歳を重ねた姿まで描かれる中で

人生の節目節目で、

シシィとトートが

近付いたり離れたりしていきます。

テーマは「愛と死」。


宝塚版はだいぶソフトで、

トートの愛の物語みたいな感じですが、

東宝版はもっと生々しく、

人の本質をまざまざと見せ付けてきます。


*⑅୨୧┈┈┈┈୨୧⑅*


自分自身が少女の頃に初めて観た時は、

断然シシィに感情移入して

「シシィ素敵!負けないで!」という

感情が大きくて、

自分が辛い時もシシィのことを考えて

頑張れたりしました。


でもだんだん歳を重ねて、

このストーリーの中の登場人物は

誰もが必死で自分なりの

「正しさ」「正義」の中で

生きている、と理解しました。


姑のゾフィーの気持ちも、

理解できてきました。

(これは…自分が歳をとったから?

男児の母になったから?と

ちょっと悩む…

私も先々こんな姑に!?)


そして今回新たに気付いたのは、

「シシィとフランツは結婚前から

お互い自分のことしか考えてないね!」

でした。

若い2人が手と手を携えて歩み寄った。

けれど、上手くいかなかった、という

解釈でいたけれど、

違う…

お互い相手の瞳を見つめてるようで

最初から全く別の方向見てたんだね…。

それはパパも姑も反対するよね。


こうして人生の歩みと共に

違う視点からまた観られる「エリザベート」

長く愛されている作品なのも納得です。


この作品は音楽も素晴らしくて、

名曲揃いです。

(好きすぎてほぼ歌えますし、

なんなら台詞も覚えています…)




今回のキャストはこちら。


永遠の憧れの女性、

花總まりさんのエリザベートは

まさに唯一無二!

1996年の宝塚歌劇団雪組の日本初演で

タイトルロールを演じ、

今も演じてくださっていることに

感謝しかありません…。

長い時を経ても変わることなく

むしろ毎回進化した

シシィ像を見せて下さいます。

もう、出てきた瞬間から鳥肌、涙涙。


有名な「鏡の間」のシーンでの

ドレスアップしたお姿は

本当に神々しくて

劇場内の時が止まったようでした。

美しさはもちろん、

3時間の中で

少女から壮年期までを演じる演技力、

心に届く歌声、

羽のように軽いダンス。

ものすごいんです。←語彙力


山崎育三郎さんは今回初のトートで、

今までの歴代のトート像とは

全く違うアプローチに感じました。

ビジュアルも演じ方も新しいトートでした。

華やかでした。


そして田代万里生さん。

万里生フランツと花總シシィのデュエット、

とても声が合って綺麗でした。

特に「夜のボート」が秀逸で…

ベショベショに泣きました。

万里生さんの歌声は、

じっくり聴きたいと常々思っていて、

今度コンサートにもお伺いできそうで

とても楽しみです♡♡


香寿たつきさんのゾフィーは圧巻。

宝塚雪組初演を知っている身としては、

花さんのスカートにひっついて泣いていた

あの!可愛いルドルフが!!

ゾフィーに!!と感無量。

香寿さんの歌声はあたたかく包み込むようで…

これからもご活躍が楽しみです。


同じ舞台上に、

当時下級生でらした未来優希さんもいらして、

ここはあの頃の雪組でしょうか…と

雪組ファンにとっては

別の感動もありました。


その他、このコロナ禍を経てハマり、

詳しくなってきた2.5次元の舞台で

ご活躍の俳優さんも多数出てらして、

新しい時代を感じました。


そして少年ルドルフを演じた子役の男の子、

素晴らしかったー!!

歌声もたたずまいも可愛すぎました。


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この回は花總さんのファンクラブ、

「花の会」の貸切で、

(ずっと秘かに想っていましたが、

今更ながら昨年やっと

ファンクラブに入りました…)

花總さんもアフタートークで

触れてらっしゃいましたが

拍手の質が通常と違って、

揃い具合がすごかった!

宝塚時代からファンの方が多いから?

宝塚劇場にいるかのような雰囲気でした。


花總さんの、
舞台上の凛とした姿と
トークのフワフワした感じの
ギャップがたまりません。
なんて可憐なの…。

終演後、左胸を押さえてる方を

何人もお見かけして、

わかる!射抜かれましたよね!

ってなりました。


久しぶりの帝劇!

もうすぐ建て直しみたいだから

この歴史あるレトロ感も

変わってしまうのかな。


ありがたいことに、

ダブルキャストの古川雄大さんのトートも

観劇させていただく予定です。

花總さんと古川さんの並びが大好きなので、

目に焼き付けたいと思います!