
自作エレキギター 配線について②
前回の記事
配線についての基本的な知識を得て、さらにジャズベースの配線が2ボリューム1トーンだということを突き止め、それを基に再度半田付けのやり直しをしたところ……しかし結果はフロントハムからはデカいノイズ、リアシングルは無音……また失敗…!
どうやらジャズベースの配線をそのまま真似るだけでは、2ボリューム1トーンの配線としては機能しないという結論に至りました。
ここで一度心が折れて3~4ヶ月放置したのは既出の通り…
その後については前回の記事に詳しく書きましたが、例の同僚が所持していたフライングVを分解して配線を調べてくれたことで2ボリューム1トーンの配線図がようやく完成し、長かった半田付けの旅もようやく終盤を迎えることとなりました。
その時同僚が書いてくれたフライングVの配線図も一応載せておきます(自分用に書き直したやつですが)。
ミーハーな僕とは違い、その同僚はジャパンヴィンテージ好きだそうで…。シブい…!
しかし最後の最後に落とし穴が!!
リアピックアップだけ大きなノイズが出るな…と思ったら、逆位相ではないかと同僚から指摘がありました。つまり、本来リアピックアップから出ている2つの線のホットの方→ボリュームポット3番端子、コールドの方→ポット裏に繋がなければいけないところ、ホット→ポット裏、コールド→3番端子に繋いでしまっていたのです!この時は同僚からの指摘の通りに、本来の配線に直すことですぐに事なきを得ました。ちなみに確認したところ、このリアのシングルコイルはコイル線の巻き始めに繋がる線がコールド、巻き終わりに繋がる線がホットになっていました。
ピックアップの位相はアナログテスターがあればすぐに確認できるようです(デジタルは×)。どちらにしても配線の工程にはテスターも必須ですね!
最後に今回の配線を組む際に使った道具をおさらいしてみます。※ドライバーとかの基本的な道具は省きますが、勿論必須です。
・半田ごて(40W)
・半田ごて(80W)※ポット裏への半田付けで使用
・半田(Kester44)
・フラックス※半田付けの作業効率がすごく上がる
・こて台※意外と大事
・濡れスポンジまたは布※こて先を拭くために必須
・テスター※位相を確認したいならアナログ
・半田吸取り線
・絶縁テープ
・ニッパー※ワイヤーストリッパーがあれば尚良し
あとお薦めしたいのが
「SONIC SP-01 Water-Based Shielding Paint」
いわゆるノイズ対策のためにボディのザグリに塗る電導塗料。電導塗料って最近まで高いうえに大容量のものしか売ってなかったんですが、SONIC SP-01については容量が少ない分比較的安価で手に入り、しかも水性なので非常に扱いやすくちゃんと効果もあります。
僕の自作ギターの場合はザグリへSP-01を塗ったのみでピックガードにアルミを貼るとかまではしていませんが、今のところノイズは殆ど出ていません。
ただ、電導塗料は塗って終わりではなくて、塗ったところにアース線を落とす(固定する)こともお忘れなく!ちなみに僕の自作ギターはボリュームポットからアース線を出してますが、上記のフライングVだとトーンポットから出しているようです。配線図によりまちまちなんですが、どっちでもいいものなのかな…?
今後、一からのギター自作については当分するつもりはありませんが…構想中の改造としては
・自作ギターのピックアップとポット交換
・Fender Japanストラトキャスターのピックアップを含めた電装系の全交換、ノイズ対策、配線の改造
・Squierテレキャスターへのビグスビー取付け
既にパーツがほぼ揃っているものの改造計画についてはこんなところです(パーツがまだ揃っていないものの計画を含めるとまだまだありますが…)
いつになるかは分かりませんが…余裕があれば(気が向いたら)また改造のことなどについてアップしたいと思います!