最近、セカンドキャリアに関する講座を担当させていただく機会があった。予想以上にシニア層の方々が参加されていて、生涯現役でありたい、という想いが伝わる。
今まで働いてきた経験や知識を、どこかで役に立てることがあるのではないかと、そんな気持ちを抱えながら参加してくる。と、私は感じた。
私自身体験したことだけれど、何か仕事をしたいと思っても、どこから手を付けて良いかわからない、巷では自分にとって未経験な、興味も今ひとつ湧かない求人ばかり目についてしまう…
お金だけが目的じゃない、だけどひとりでどうしろというのか…
そんな苛立ちも抱えている。
講座内でお話できず、後悔していることがある。
それは、まず自分の、新しい名刺を創ろう、ということ。
それを創ることで、一歩踏み出すことができると…
それは私自身の経験でもあるからだ。
私が、初めて自分の名刺を創ったのは、資格を取って友人と活動を始めた十年以上前、写真の中央のもの、まず自分が目指していることをキャッチにしてみた。
この名刺、使うことはとても少なかったけれど、今もこの名刺を見ると当時の自分を思い出す。仕事を辞めて、カウンセラーとして働いていこうか、どうしようか、と迷っていた時代。
その後、ほんの少し早めにリタイアをして、創ったのはオレンジベース、この時だって何か形があった訳じゃない。
だけど何かしたかった、セカンドキャリアの講座に参加された方々とほぼ同じだ。
派遣登録できても依頼は来ない、アルバイトも簡単な仕事…
けれど、名刺を創り、人と会い、話し続けることで、何ができるか、何が必要か、何をしていけば良いか、少しずつ具体的に考えられるようになった。正に今もその途中だけど。
ひとりになった自分の、新しい自分の名刺を創る、手書きでも、プリンターを使っても、名前だけでも、資格を色々書いても、何でもいい。
そこから次のステージが始まるはず。