老いのうた 4 「鴉」 十(とう)の太陽を 射おとしに 旅立った 十羽の 鴉の中の 生き残りの一羽の鴉の 子孫の傍系の 子孫の一羽の鴉が 僕の頭の 上にとまって 「かあぁ」 と 鳴く 生き残りの一つの太陽に向かって 飛び立つ 勇ましくも かなしい一声だ