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正木明1の1(はじめ)

八十歳(2014)になって、「老いのうた」のタイトルで詩作を始めました。すっからかんの音と色と詩と・・・・・・・


              「無題」...


     人は みな 夜ねむるのだ.

     ねむったまま あの世へ旅立つとき

     魂が 肋骨の中で

     かくれんぼをし

     パチパチ爆ぜる 光の粉を食べながら

     覚めていた頃を眺めるのだ


       笑ってしまった リンゴの皮や

       教師のズボンのポケットの しみや

     

     にぎにぎしい 我らの記憶の洪水に

     宇宙の一点が ピッカと光り 

     鍵のない肋骨の 清潔な一部屋で

     自分の 変な重量に

     だんだん 深くなる睡眠に

     愛(いと)しいものは なんだったけ と

     それでも そっと

     おやすみ と あいさつすれば

     蝶の 羽音のやさしく きこえ

     肋骨の部屋にも風が ながれ

     風は やさしく すずしく 透明で

     おやッ

     光が ピッカ と

     合図する




               追記   これからの詩の発表はすべて

                     「老いのうた」とし、NO.をつける

                     ことにしました。

                     今回が3作目なので「老いのうた」3

                     としました。 よろしく。