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正木明1の1(はじめ)

八十歳(2014)になって、「老いのうた」のタイトルで詩作を始めました。すっからかんの音と色と詩と・・・・・・・

             宿 痾 (しゅくあ)


      宿痾が むかしのむかし

        どの辺りで始まったのかは

        立つ煙りの切れ目を探すようで

        解らない切れ目の

        永遠は この一点しかない


        富も貧も

        時間の流れに 浮く

        満足と不満の連続で

        魂は直進性がその姿で

        ついついの寄り道は

        罠に過ぎないと 知ったとき

        魂は直進性を失い

        うっかり笑って 旗をかかげる

        つまり 遺言だ

        「お世話になりました」 と 


        どの辺で生まれた 宿痾か知らないが

        宿痾は我らを 餌にし

        我らが 称える

        大自然も 自慢の科学も

        何も聞えぬ宇宙も

        人間一人の 歴史と

        寸分 違わない との予感も

        宿痾なのだ

        「お前は だれだ・・・・・・」