コアなサッカーFANの集い -2ページ目

インテル マンU 監督力と経験の差のドロー

 率直な感想。経験値の差が明らかに出た試合だった印象。


 ジョゼッペ・メアッツァでのインテルホーム戦、逆にインテルが相手をいしきしずぎて自ら雰囲気に飲まれていた感があった。


 前半は明らかなマンUペース。右サイドのロナウドを中心に決定的なシーンも作り出していた。また、ビディッチ欠場のセンターバックの穴を、チームのマルチプレーヤを二人入れることで、見事にインテルの攻撃を防いでいた。


 その二人が、センターに入ったフレッチャー、右サイドバックに入ったオシェイ。ファーガソンらしい、どこのポジションもこなせる生え抜きの選手がいると、怪我の選手、サスペンションで出れない選手がいるとき、すばらしい活躍をするのだなと、つくづく感心させられた。


 また、監督対決とメディアはあおっていたが、個人的にも二人の監督対決という位置づけも面白みがあると思っていたが、明らかにモウリーニョの采配ミスもあった試合だった。経験値の差だろう。


 結果論かもしれないが、ビバスをセンターバックのスタメンに持ってきたのは明らかにミス。試合に入りきれないCBがチームに一人いることによって、モウリーニョの一番の強みの負けないサッカーの哲学を脅かすこととになってしまった。


 しかし、後半頭にコルドバを入れることによって、最終ラインの安定感から、一気にインテルペースに。この修正の速さはさすがモウリーニョ。


 ギグスの決定的なシュートもブロックし、ベルバトフとの空中戦でも勝っていたとはいえないまでも、十分な強さを発揮していた。

 

 しかし、この試合で一番輝いていたのがGKジュリオセーザルだろう。前半5分のロナウドの至近距離からのヘッドを見事にはじき出すと、その後もギグスとの1対1のシュートも完全にブロック。そのほかにも際どいロナウドのFKもこの試合でのかれには、冷静に仕事をこなす要素にしかならなかった。


 インテルからすれば、このホームでのドローは痛い結果かもしれない。普通に考えればホームで勝ちたかっただろう。しかし、試合内容を鑑みれば、ジュリオセーザルのおかげで、逆にこのドローで、次のオールドトラフォードに望みをつないだ、といっても過言ではないだろう。正直、インテルは決定的なチャンスはほとんど作ることができなかった。


 逆に、マンUの方は、この結果で十分に満足できる結果だろう。アウェーゴールは奪うことはできなかったが、内容でも十分にイタリア王者相手に勝っていた。さすがヨーロッパチャンピオンといっていいだろう。


 ファーガソンもさすがだ、ロナウドとオシェイの右サイドは完全にムンタリを封じ込め、左サイドのパクチソンはアッタック、ディフェンス両面においても十分に存在感を出していた。両サイドを完全にマンUは90分間支配し続けた。


 しかし、まだセカンドレグが残っている。インテルの今日のパフォーマンスには正直がっかりしたが、そこは奇才のモウリーニョが率いるインテル。監督の直接対決だけで考えればまだ、モウリーニョの6勝3分1敗。次も一点取って負けなければ次のステージに上がる事ができる。負けないモウリーニョの哲学はまだ可能性を感じさせてくれる。

  

 横綱対決は3月11日に結果がでる。

CL 予備戦開幕  反町ジャパン3連敗

 ヨーロッパチャンピオンズリーグ予備戦、3回戦が各地で行われ、アーセナル、バルセロナ、ユベントスなど、有力チームが第1戦を順調に制した。


 バルセロナは、新監督グアルディオラ率いる初陣を見事白星でスタート。アーセナルも敵地でオランダのトゥエンテに快勝した。


 一方、昨年準優勝のリバプールは敵地で格下のスタンダール・リエージュにスコアレスドロー。また、今シーズン期待のアトレティコマドリーは敵地でシャルケに惜敗した。


 個人的に注目しているのは、先日のユーロでスペインを見事無敵艦隊の偉業を達成したアラゴネス率いるフェネルバフチェ。敵地で2-2のドローでまー悪くないスタートをきった。


 話は一転するが、シャルケのMFコビアシビリが、今節、出場を拒否したそうだ。理由が、彼の国籍がグルジアであり、現在、ロシア軍から侵略をうけているが、彼の在籍するシャルケのスポンサーが、ロシアのガス会社だということ。このロゴをつけて、試合に出ることはできないとコメントしている。


 彼は魂で戦う選手で、チームを牽引してきたが、政治とスポーツがこのような形でつながってしまうことは個人的にとても残念なことだ。特に、現在北京五輪も開催中だが、選手にとって、このようなことがあってはならないことだと思う。


 また、その北京五輪男子サッカー代表は、オランダにも1-0で敗れ、結局勝ち点を得ることはできなかった。


 第一戦を落としたことで、結局実力どおりの結果となってしまった。課題はチーム力、だと思うが、一番の失敗は、反町監督の采配と戦術、またオーバーエイジを取らなかったことだろう。本当の「若いチーム」で今大会が終わってしまった。

北京五輪 サッカー アメリカに惜敗?

 確かに。0-1惜敗かもしれない。しかし、日本は自らの手で自分の首を絞めて大事な緒戦を落とした。


 前半の決定機を2度も生かせなかったのが大きかった。前半のうちに試合の主導権を握れるはずだったのが、逆に後半に先制され、その後は幾度となく相手の術中にはまってしまった印象だ。


 一点を取ってからのアメリカの戦い方はすばらしかった。サッカーの内容うんぬんよりも、一点取られて追いつかれても勝ち点1でもジョウテキというシンプルな意図が見られた。


 一方、日本は、相変わらずメンタルが弱いなと感じる。ほとんどの試合でも、先制されてから立て直すということがほとんどこれまでもできていない。反町監督自身も、会場の雰囲気に飲まれてしまったと語る。


 監督の力ではフィフティー、もしくは反町監督の方が上かもしれなかったが、アメリカには、大ベテランのFWマグブライドが経験豊富なのを生かし、精神面でフィールドの中からチームを支えていた。


 これで、後の2試合落とせなくなった日本。オランダとナイジェリアが分けているのがまだ幸いだ。あと2試合すべて勝つつもりで戦うのはあたりまえだが、これからの試合は格上といっていいだろう。チーム全体で鼓舞して戦う必要性が出てきた。


 個人的には、初戦落としたことにより、ほぼ勝ち抜けはなくなったかなと感じるが、なんせ彼らはまだ若い。


 初戦負けることにより、一気に逆境を跳ね除けるような勢いが出てくる可能性もある。ここで、チームをどのようなベクトルに向けていくのかは監督の力だろう。