おばぁちゃんはいつの間にか
うとうとしはじめた
やがて静かに雨が降りだした
どのくらいうとうとしただろう
雨音が語りかけ
おばぁちゃんを夢の中に
つれてゆく
「 とおちゃん、、、 」
夢の中で
働きざかりで亡くなった
とおちゃんが
やさしく笑っている
おばぁちゃんもほほえんだ
「 とおちゃん、、、 」
何かの気配に
おばぁちゃんは
体をおこした、、、
「 ん? 」
「 ん???? 」
「 とおちゃん、、、?? 」
「 夢か??? 」
「 ほぉ?? とおちゃんあの世ではそんなとこもできるんか? 」
おばぁちゃんは夢の中のできごとと
またうとうとしはじめた
雨はいつの間にか小雨になり
木々に雫をのこし
どこかにきえた
「 おやおや、また船をこいだか 」
ふと、おばぁちゃんは肩のショールに気がついた
「 はて? わたしゃこんなもんかけたか? 」
手を伸ばすとクルミがふれ
ころがった
「 はて?
このクルミとどんぐりはどうしたんか? 」
おばぁちゃんは夢の中のことを
思い出した
とおちゃん、、、
?
く、ま、、、
?
?
?
はて、、、、
、、、、つづく
enpitunoiro
🌱
君に捧げるlove song
「 もう行かなきゃ.... 」と手を振る
君の後姿を見送って
ここで強く生きてく
季節はずれの台風顔負けの低気圧が
窓や屋根に雨を叩きつけて荒れ狂ってる
ベットルームに目を覚ました君がいるような気がしてさ
思わず名前を呼びそうになる
目を閉じれば君がいる
どの部屋にも
思い出と呼ぶには切なくて
リアル過ぎてふいに胸がつまる
「 泣かないで 」と笑ってる
君が見守っていてくれるから
ここで強く生きてく
埃被ったアルバム取り出してページめくる
出会った頃のまだ少女のような君の写真
与えられた時間の中を精一杯生きた君
いつでも家族の港だった
目を閉じれば君がいる
長く暮らしたこの町のすべての季節の中
過ぎた日々が今永遠になる
「 泣かないで 」と笑ってる
君が見守っていてくれるから
ここで強く生きていく
雨音が静かになり
訪れる朝の気配が
別れの時を告げる
「 もう行かなきゃ.... 」と手を振る
君の後姿を見送って
ここで強く生きてく
目を閉じれば君がいる
どの部屋にも
思い出と呼ぶには切なくて
リアル過ぎてふいに胸がつまる
「 泣かないで 」と笑ってる
君が見守っていてくれるから
ここで強く生きてく
ここでひとり生きてく
Shogo Hamada
君に捧げるlove song
♪