記 -シルス-命に縋り 憂さ晴らしの影 口を塞いでも その眼から滲む 抉り出した空洞は 何を詰め込めど 埋まらない 治らない やったもの勝ちは 時に門を叩く 口づけしたところで後の祭り 妄想の自由は檻の中に 抗い逃げ惑い 堕ちて行け 過ちの償いはその痛みと祈りで 夢描いた幸福から遠退いた 別れの覚悟は油断なくすぐ傍に 願いを見上げるのは静寂の中 手招く闇に戻るか 後退るか 吐き違えは一度でさえ記され 消去は許されず その命に足された