10周年記念セミナーは・・サイコーな時間でした!感謝! | えのまちちゃんのブログ

10周年記念セミナーは・・サイコーな時間でした!感謝!

 10周年の記念のセミナーは、介護職として今後を深めていくために2年くらい前から意識して誰に話してもらうか考えていた。

それでお呼びした講師陣、別名スナイパーの5人!介護職の心を打ち抜いてもらうべく登壇していただいた。

題して「職業としての介護」~介護職による介護セミナー~

ありきたりのしょうもない金儲けセミナーじゃないよ、ということを伝えたかったのだが、その趣旨に共感してくださる方もたくさんいたようで嬉しい(アンケート集計の結果)。


スナイパー1: 三好春樹さん(生活とリハビリ研究所 代表)

スナイパー2: 伊永紳一郎さん(介護まめ家 代表)

スナイパー3: 太田宣承さん(社福法人特養光寿苑 代表、碧祥寺住職)

スナイパー4: 藤渕安生(通所介護事業所玄玄 代表)

スナイパー5: 三谷健一(地域包括センター職員 社会福祉士)


とにかく・・良かった。で、来れなかった方々にどんな内容だったかを伝えるのに、これ以上の文章はないかな、という感想を書かれた方がいらっしゃるのでご紹介します。

藤脇 聡さん(ほうゆう病院 精神科医師) face bookにて7月18日の記事


”改めて7月17日(日)、広島市健康福祉センターにてデイサービス榎町の10周年セミナーについての感想を。
とにかく長時間で濃厚、T-ボーンステーキ4枚食べたくらいのボリュームでお腹いっぱいになった(笑)
まずは午前の部、三好春樹さんの話。これまで繰り返し聞いてきたおさらい的なところはあれど、NHKでやっていた介護での殺人...の話から、著書「野生の介護」にも書かれたまとめを1時間ちょっとでされた。なるほど納得、確かに認知症が悲惨ではなく「認知症ケア不在」であることが悲惨なのだと痛感。これは我々医師側だけでなく介護の方々、はたまた家族も含め今後の課題だろう。
そして伊永紳一郎さんの話。介護「まめ家」での一組の夫婦の話を通じてちょっと変わったラブストーリー、看取りについても非常に生生しく、その時の伊永さん含めスタッフの気持ちがありありと伝わる話で、涙も誘いました。壮大な人間ドラマ、という感じ。
一つ事例を通じても、大きなドラマがあるんだよね、その人の人間力がそうさせるのだろうな。
午後からは岩手県の特養の施設長であり住職の太田宣承さんの話。「一人十色の終末期ケア」との題目で資料もいただいたがこれまたリアルな話。看取り期に入りその人の耳元でその人輝いていた時のことを話す「心の点滴」、これが行えるようになりたいものだ。業務忙しいとは言え、少なからず看取りをすることもある。ちょっとした時間で僕らにも可能なことだろう。それにしても入所者の男性たちで「男飲み」をするとか、そこに参加希望のおばあちゃんへホストクラブのような雰囲気作りをするとか、その時おばあちゃんが化粧してたとか、看取り期のおじいちゃんにアルコール飲ませるとか、経鼻胃管をスタッフ自ら試してみるとか、切り口がすごい!
とにかくこの日の話はなぜこんなにもすっと入ってくるのか、それはやはり現場のありありとした生きた話だからだ、と思う。しかしそこで感じるのはやはり終末期に家族や本人、介護スタッフらと今後を考えていくのにネックになっているのは「医療者」であろうことだ。最終的に本人、家族、スタッフらが●●していきたいんですけど、という希望があっても、医師がGoサインを出すかどうか、ここにかかっていることがある。いくら在宅往診や看取りも行っている医師であっても、この太田さんのような話に「やってみれば」「やってみよう」と言えないようだと、医師としてもう一歩踏み込みが足らない気がする。
家族にだって、「どうしたいですか?」と聞かれたって、専門職でもないしましてや高齢の配偶者などでは決められないことが多々あるだろう。「どうするのがよいかわかりません」「先生決めてください」「先生のいいようにしてやってください」「こいつの楽なようにしてやってください」こういった問いや彷徨する気持ちに多少なりとも道筋や光、ヒントを提供できるようにならなければならないと思う。そのためにはやはり経験だ、とにかく経験し、自らが選択しその責任を負う、自分に由ることをしないといけない。もしその時に介護職のほうから●●したいです、という道筋が提示された時にリスクや医療的な頭で「それはダメ」と言う医師ではいけないと感じた。
最後はバラエティです、と言われていたが藤渕安生さんと三谷健一さんによる「怒り新党」。ラジオの公開録音のようで楽しかった。投稿には自分のメールも紹介していただいた。最後に藤渕さんと話した時、「医療の批判をする形ではあったけど、介護の人たちへの煽りもあった。医療も政府も専門の人たちも何とかしたいという気持ちでやっているのはわかる。でもまだ自分たち(介護職)にできることはたくさんあるぜ、と言いたかった。」という言葉が胸に響いた。確かに、今後認知症高齢者というのは大きな問題になろうし、皆がどうしようか、どうしていこうかと考えていることではあるだろう。しかし、否が応でも認知症の方が増える以上一大ビジネスになってしまう面や大きなマーケットに乗せられてしまう危険もある。その時に一番乗せられやすいのは医療側の人間だ。
今回のセミナーはおそらく医師での参加は自分だけであったかもしれない。通常の医師らがこのセミナーを聞いた時、どう感じるだろうか。おそらくは「また介護職たちが集まって医師や薬の非難をしている」と感じるだろうか。今回のセミナーは医療界においても介護界においても一種カンフル剤であったと思う。もしそれが副作用としてあるならば介護職たちに「そうは言ってもあんなにはできないよ」となってしまうかもしれない。医療職たちには「病気のことがわかってねえな」となるかもしれない。しかし、よい意味でカンフル剤としてこれからの自分の仕事の糧にしていかないといけないだろう。それによってもっともっと自分の人間力をあげていかないといけない。
通してみると、三好さんが総論的に問題提起され、伊永さんが具体的事例を話され、太田さんが違う切り口を入れ、藤渕さんたちが最後にひと押し加えるという形で、見事なまでの「起承転結」。素晴らしい1日でした。”


当日は古いお付き合いの方が来てくれたり、親子でご参加されたり、お世話になりっぱなしの方、初めてお会いするけどブログがご縁のかた、友達、それに初めての方々・・

北は北海道から山口県まで。

皆さんにとっていい時間になればいいな、と祈っておりましたが、好評で本当に良かったです。

アンケートを集計しながら、一枚一枚にいろいろな想いが書いてありいちいち感動してました。


あと、その後の懇親会も、会場に使わせて貰ったcodomoliveというお店も広島のガンスや小鰯天ぷら、(ぶち美味しい)テールスープ雑炊など料理を工夫してくださってて。感謝!

で、料理もだけど、講師も来てた人もごっちゃごちゃでみんなで食べた飲んだ酒の席での話がホンマ面白かったし、あったかかったわー!心がものすごくあったかくなった一日でした。

これで、えのまち、もう一回、あの、なんもなかった 誰も居なかった平成18年4月のときみたいに、ゼロからスタートする気持でこれからの10年を進んでいきます。

でも、もう仲間がいる。デイサービスに来てくれる仲間。スタッフとして働く仲間。全国のあちこちにいる熱い介護職の仲間。話したことはないけど応援してくれる仲間!う~~~幸せじゃわ!

ありがとうございます!!!

介護の世界を面白く深くしていこう!がんばりますっ。


最後に、咲がつくってくれたコラージュを紹介します。

えのまちは私よりも、スタッフが頑張ってるし自慢できるいい奴らなんです。

ほんとうはみんな紹介したいけど、そこは自重して・・