ワタクシからすると八千草さんというとパッソルのイメージ。
今年の5月まで、八千草さんが42年前CMに出られていた黄色のパッソルと全く同じ形のパッソルに乗っていたワタクシとしてはとても親近感があった。
八千草さんを初めて見たのは昭和62年の大河ドラマ独眼竜政宗だった。
ジェームズ三木が脚本を取り、渡辺謙が主演したとても見応えのあるドラマだった。
八千草さんは、勝新太郎扮する豊臣秀吉の愛妻ねねを演じた。
そのとても上品な立ち振舞いは、かつて宝塚女優の名残を漂わせていたことを思い出す。
他にも様々なドラマで拝見したが、あの優しそうな感じはとても好きだった。
そんな八千草さんが昔パッソルのCM出ていたと聞いた時はビックリした。
パッソルはステップスルーを導入した初めてのスクーターだったらしく、女性がスカートを履いたままでも乗れる当時としては画期的な原付だったという。
バイクとは無縁だった八千草さんを起用し、八千草さんに原付の免許を取ってもらったという。
こうして八千草さんが出演したCMの影響で、パッソルは爆発的にヒットした。
自転車に乗らない主婦層まで食い付いたというのは本当に凄かったんだと思う。
そして主婦層から高校生のヤンキーへ受け継がれたのも有名な話だ。
そしてその上位モデル、パッソーラが登場。
この原付がワタクシの人生を変えた。
そんなスクーターの歴史を変えた伝説の人が亡くなったとはとても寂しい限りだ。
八千草さん。とても素晴らしい思い出をありがとうございました。
ご冥福をお祈り致します。