おんな城主直虎 | まほろ市発なんでもありのブログ

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富井電鉄と書いて宵闇と読む

昨日大河ドラマ、おんな城主直虎が遂に最終回を迎えた。

舞台も時代背景も去年大ヒットし、ワタクシ自身も大ファンだった真田丸とかなり被った部分も多かったので、正直真田丸ロスになっていたワタクシにとっては初め楽しめるのか不安だった事を覚えている。

主演が柴咲コウ。

柴咲コウと言えばやはり軍師官兵衛と同じ時期、時代背景もかぶりながらパロディーの要素も持ち合わせた信長協奏曲で濃姫(桔梗)を演じ中々存在感をアピールしていたので、今回の大河ドラマも注目していた。

また同じ信長協奏曲で信長の弟信行役でものすごい存在感を出していた柳楽優弥や、花子とアンで嫌みな役を演じながらも去年の真田丸の番宣ムービーダメ田十勇士で六郎を演じた矢本悠馬も出ると聞いていたのでそれもかなり気になっていた。


さらに舞台が浜松。



ワタクシにとっては遠州鉄道絡みでとても馴染み深い場所。
毎年吊り掛け電車に乗りに行ったり、ナローゲージだった奥山線のファンだったりとそれも楽しみだった。

いざ始まってみると主人公の子役3人の演技がとても素晴らしかった。

柴咲コウや風林火山でも活躍した印象の強い高橋一生らに変わってからは、民放の恋愛ドラマ感が強くて一時期は見ていなかった。

城主となり、男社会の当時の世界の中で一生懸命国を支えるシーンからは面白くて仕方がなかった。
期待していた柳楽優弥や矢本悠馬の演技も想像を遥かに越えるほど素晴らしかった。
特に矢本悠馬演じる中野直之は渋すぎた。まだまだ民放の時代劇が盛んだったら引っ張りだこだっただろう。

高橋一生の悪役?ぷりも楽しかった。
今川の権力を直虎が上手く巻き返していくさまはワタクシをワクワクさせた。

Twitter上では、去年の真田丸との絡みが呟かれ、それも放送毎に気になっていた。
こんな時は昌幸パパだったらどう相手を欺いたんだろうと・・・・


舞台になった井伊野谷や三方原はかつて走っていたナローゲージ遠州鉄道奥山線の沿線。祝田、井伊谷、三方原、奥山、気賀といった駅名がドラマのあちこちに散らばり、鉄道ファンであるワタクシの心を揺さぶった。
因みに奥山線沿線には三方原の合戦時に起きた家康の食い逃げエピソードに因む駅名もあった。










今年の夏も勿論吊り掛け電車目当てで浜松へは行った。
真夏の暑い中、直虎絡みの大河ドラマ館には出かけた。

浜松というと遠州鉄道の賑わった沿線のイメージが強かったので、初めて気賀へ行ってみた時の衝撃は大きかった。
ドラマの舞台では相当賑わっていた気賀というイメージだったのに、町はかなり寂れていた。
勿論大河ドラマ館や出世の館を楽しんだ事を覚えている。
また憧れの奥山線の残骸とも出会う事も出来た。






気賀へ向かう天浜線の車窓からはかつて直虎が治めていた井伊野谷のような山里の風景が見られて、直虎のシーンを思い出した。
直虎の時代には、この辺りを飛びかっていたギフ蝶も見られたんだろうな。


その後は磔のシーンや皆殺しのシーンが多くなり涙なしでは見られなくなっていた。

菅田将暉君や井野浦君の演技も素晴らしく出世していく様は見ていてワクワクした。アツいなあとは思っていたけど。

でも地元においても殆ど存在も忘れられてどんな人物だったかも知られていない直虎像をここまで膨らませたこのドラマは凄いと思った。
実際上井伊と聞いても幕末の井伊直弼のイメージが強く、かつて浜松の山奥でこんな城主が居たんだという気持ちになった。

ドラマの最後は武田信玄をルーツとした赤揃えになり、去年の真田丸のあのシーンを思い出した。
堺雅人扮する幸村が「彼方にもどんなストーリーがあったのか。」
返す内記が「一度聞いてみたいものですなあ。」
こんな物語があったんです。って投げ掛けたくなった。

奇しくも一昨日は遠州鉄道と近江鉄道でお別れイベントがあったようだが、どちらも井伊家に縁のある場所。
何だか不思議なご縁を感じた。

もしこのドラマのスピンオフをやるなら三谷さんと森下さんのコラボレーションで去年ナレーションだけで描かれなかった関ヶ原の合戦をやって欲しいと思った。
豊臣方は真田丸のキャスト。徳川方は直虎のキャストだったらどんなに面白いんだろう。
それぞれの回想シーンを交えて。


戦国を舞台にした2つの楽しい大河ドラマを見れて本当に楽しい2年でした!!
とても良い思い出をありがとう!
しばらくは直虎ロス、ユキロックロスになりそうだ。

来年の西郷どんの井伊直弼役は今年の今川の軍師雪斎役を演じた佐野史郎。
どんな井伊直弼が観られるのか楽しみだ。