コロナ患者のレントゲン写真から | 自宅警備員のチラ裏

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 家内が病に倒れ介護のため早期退職をして自宅に常駐するようになったおっさんの日常です。
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下記のレポートは新型コロナウイルスを治療した医療機関の学会報告書の一部である。

ネットに掲載された資料ではあるが、念のため医療機関と医師氏名をマスキング加工して転載した。

 

 

この資料を一ヶ月ほど前に閲覧した当初、憂鬱な気分にさせられたものだ。

というのは、感染者の肺のレントゲン写真が、2年前に肺の病で重篤となった家内の状態に酷似していたからである。但し、家内が生死を彷徨った病名は「間質性肺炎」という病であり、コロナ感染でないことを断っておく。

 

下記画像は先の資料のレントゲン画像を拡大したもの

 

コロナ感染者の2回目受診時に撮影された画像をみると治癒した3回目と比較して肺の下部が白くなって機能していないことが確認できると思うが、医師から「奥さんの余命は10日ほどです。」と告げられた際に示された画像と酷似していたことから当時が思い起こされ憂鬱な気分にさせられた。

 

「このまま死を待つか。それとも先端医療にかけてみるか。但し、治療を試みても快方に向かう可能性は40%程度です。」なんてことを医師2名と看護師3名を含めた8名ほどの病院関係者が同席した会議室で説明され「これはただ事ではないな。」と医師の呼び出しに仕事の関係で直ぐに応じることが出来ず、2日遅れで病院に行ったことを猛省した。

その際は勿論、治療継続をお願いし10枚近い書類にサインしたことを憶えている。その書類の中には学会の報告資料となることに同意するという書面も含まれていた。

 

私が各書面にサインすると一斉に医師や看護師が慌ただしく動き始めた。既に同病院での同症例がなかったことから京都大学医学部から取り寄せた資料が既に用意されており、「さすがは日本でも指折りの大学病院だな。」なんて頼もしく思ったものだ。

直ちにICU(集中治療室)に運ばれ、首を切開し管を通しての血液の総入れ替えが始まった。集中治療室は当初3日滞在と説明されたが、結局は1日遅れとなったものの病室に戻って来た時は、ひとまず一つの山は超えたと安堵した。

 

その後、1日2時間程度の点滴による大量のステロイド投与が始まるや、日に日に家内の性格が変わって行った。ベットに付属する机をバンバン叩いたり看護師にも罵声を浴びせるなどの兆候が見られ困惑したが、「薬の副作用ですから気にしないでください。」との説明を受け気持ち的に少々救われたものの言葉は悪いが命と引き換えに狂ってしまったのかななんて妙に冷静に家内を見つめたものだった。

これが4ヶ月の入院を経て退院する際には鬱に転じており典型的な鬱病が発症していた。

 

話がコロナの話題から逸れてしまったが、コロナウイルスの症状をネットで確認した際に、かつての家内と症状が似通っていることから同じような治療法をするのかななんて漠然と想像したものの感染症であるコロナには当てはまらないらしい。

 

家内の病気とは異なり治療を受ければ大概は治癒する病なので、小池の婆さんも示している3つの「密」を避けることだけには気を遣いながらも、無用な心配はせずに日々を送って頂きたいものです。。