銀の谷のミルカ | エノハの絵の葉

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エノハの描いたイラスト・四コマ、たまに日常写真の更新をしてます。


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銀の谷のミルカ

ミルカは銀の谷で生まれました。

相次ぐ戦乱でミルカの父さんと母さんは死んでしまい、

ミルカは伯父さんの家に行くことになりました。


伯父さんの家には従兄弟のルーテとルーテには義母となる二人目の妻、

サンボがいました。

サンボはミルカを冷たくあしらい、

ルーテも冷たくよそよそしく、ミルカを相手にしませんでした。

小さい頃はあんなに仲良くしてくれたのに・・

ある日のこと、伯父が留守なのをいいことにサンボはミルカに、

黒の森の奥深くにすむ知り合いの家までイチゴを取りに行くように

言いつけました。

黒の森は暗く深い森で山賊や妖しい生き物の噂の絶えないところでした。

ミルカは父さんのかたみの金剛力という棒とよろいに身をかためて、

森へと入りました。

森へと入るとさっそく二人の山賊に襲われました。

一人は金剛力で倒しましたが、

ミルカは金剛力を落としてしまい、絶体絶命のピンチ!

すると何故か金剛力がひとりでに動いて山賊を打ち倒してしまいました。

更に暗い森の奥に入ると、サンボの知り合いという老婆が倒木の向こうで、

ミルカを手招きしていました。

老婆の持っている手かごの中には真っ赤なイチゴがたっぷりと入っていて、

不思議な香りを漂わせていました。

ミルカはその香りをかぐとフラフラと老婆のほうへ吸い寄せられて

行きました。

その時、「だめだ!あれは森の悪霊だ!」と叫んでルーテが飛び出してきました。

驚いて正気にかえったミルカでしたが、

ルーテが老婆の放ったクモの糸に絡め取られています。

必死になったミルカが金剛力を老婆に投げつけると、


まばゆい光りとともに老婆は消えて、あとに小さな黒いこげあとだけが、

残っていました。

ルーテのもとにミルカがかけつけると、

「冷たくしててごめん、サンボは嫉妬深いから、ミルカに優しくしたら

もっとミルカをいじめると思って、何も出来なかったんだ」と言いました。

そう、今度ばかりは心配だったルーテはこっそりと後をつけてきてくれたのです。

山賊の時の金剛力もルーテがやったことでした。

家にも戻れない二人はミルカの生まれた銀の谷へと行く事にしました。



らくがき帳 のぎんなんさんのキャラに背景をつけて、ちょっと物語もつけてみました。