中1週間で迎えたTKK初戦ノリーズカップ。 本当ならば平日中の休みに最終プラに
高滝に来たいところであったが、なにしろ絶賛引っ越し作業中である。今月の25日まで
に仕事をしながらも、元の部屋の清掃まで含めて全て終えなければならない訳である。
かつ、平日はエアコンの設置の下見の立ち合いだとか、カーテンの採寸だとか、なんだ
かんだで居なけりゃならない用事ばかりで空けられず、たまたま週末についてはそういう
用事も入ってこないので、どうにか先週と今日が釣行できた、という流れとなっている。

で、4日の木曜は500枚くらいあるCDの引っ越し…。これでも150枚くらい売却
して減らしたのだが、それでもまだ大量にあるのである。奥様のCDは奥様の専用棚へと
移すことになったため、その仕分けやらなんやらで半日は使ってしまった。

で、本日。 3:30に起床して鳥居へは5:20に到着。YNさんがちょうど準備
に取り掛かるところであり、続いてN氏やカズさんが登場した。

N氏とともにセットアップし、桟橋へとボートを移す。桟橋で魚探の電源を入れると
水温は13.7℃。こりゃ微妙だな…。元々直前の状況も分かってないしノープラン。
気の向くまま適当にやってみよう。
ちなみに事前情報で入ってきた話によると、前日とかもとにかく釣れていない様子。
これはとりあえず交通事故で1本獲る狙いしかないか?
ミーティングが終了して6:40にスタート。人気のタックルアイランドトーナメント
の新利根川戦と日程がバッティングしているためか、かなり参加者も少ないように見える
が、それでも73名という関東ではまあまあの規模の大会である。一時期は150艇位は
出ていたのだが、これも時代の流れか…。
ひとまず古敷谷方面の様子を見に行ってみるが、水温がかなり低く早々に見限って戻る。
本湖で護岸スモラバパターンを繰り返すもノーな感じ…。前日プラの方の話では養老では
前日はある程度バスが見えた、との話。とりあえず行ってみるか? と思いながらも境橋
スロープ沖がガラ空きなので魚探をかけてみる。
これが8時頃だったと思うが、行きの境沖ではワカサギもほとんど映らないツンツル…。
前週プラでは自分は釣れなかったものの、ワカサギの塊やバスらしき魚影の映りを見ていた
ので、ここは無い!と判断して養老を登ってみる。

風もなく暖かな養老川。水温も少しづつ上昇していき、川筋でも14℃を超え始めた。
得意の釣り公園ブレイクで軽くシャッドを巻くが無反応。次の右カーブは昨年のAOYの
IさんとYNさんが陣取っていたが、1級スポットにも関わらず何も起きない、と言う…。
で、今日はほぼ全域でドシャローではヘラや鯉がハタキまくっている状況であった。過去
TKK当日にこのハタキ祭りが当たったことは無かったとは思う。これは砂地の岸はダメで
バスが居るとしたら水深のある護岸側だろう、と読む。しかし竹やぶ護岸でもノー感じ…。
下ってきて赤鉄板沖の護岸で、2尾ほどキロクラスが水面直下をフラフラ泳いでいるのを
発見した。もちろんありとあらゆることを試してみたが、ガン無視(笑)
そうこうしていると時計も9時半。 上流からN氏が下ってきたので、こりゃ一緒に境橋
あたりで粘ってみようか? という話になる。 さらに下っていくとコンクリ岩盤の下流で
カズさんとYNさんが話しているところに遭遇。 結局この4艇で境橋のポイントへ入ろう
ということになった。 とにかくここまで、誰かが釣った、という話をまったく聞かない。
過去最高にタフな試合展開になっているということはこの時点で実感はできていた。
10時半頃、境橋スロープ沖のサンドバーへ入り、ブレイクをひたすらシャッドで巻く。
魚探には行きには映っていなかったワカサギがちょいちょい映るように変わってはいた。
ただ、バスがこれにリンクしてくるのか?はまったくもって不明。何しろ養老の上流でも
水深があるブレイク付近には大量にワカサギが居たのだが、まったくバスがリンクしてない
状況だったからだ。
30分もしないうちにカズさんが移動していき、続いてYNさんも移動していったため、
結局この場所にはN氏と自分の2艇だけになった。かなり離れている網の向こうのUFO
ワンド側には3艇ほど浮いていたが、釣れている感じはない。水温は上昇して15℃。
11時30分、それまでピーカン無風だったが、少しだけ風が吹き始めた。これが北か
南かどっちだったか忘れたが、とにかく風が吹き始めた瞬間であった。ハイカットDRに
プルンッとかブルンッとか何かの魚が触り始めたのだ。
プラではビーフリーズロングビルを使っていたが、今日は水位が少し上がっていたこと
と、ライントラブルでラインをカットして減った状態でキャストしなくてはならなかった
ために良く飛ぶハイカットDRをセレクトした、というだけのことであった。
ドンッ!
チ… チチチ…
割と緩めにセットしてあったドラグだが、ほんのちょっとしかドラグが出ない程度の
ファイトであったが、明らかに何か魚を掛けている。ラーヘーのレースーも多いので魚
の姿が見えるまでなんとも言えないが、水面に浮いてきたのは紛れもなくバスだった!

11:30、1本目をキャッチ! 長さも重さも測っていないが、これが700g位。
隣に居たN氏もがぜんやる気になってシャッドを巻き倒す。
そして15分後の11:45、奇跡の2バイト目!
これは乗った瞬間からバスだと分かり、D青木プロのマネをして「マジか!」とか
「頼む!お願いします」とか言いながらもネットでキャッチ!

11:45、奇跡の2尾目! これがちょっとサイズアップして900gくらいだが
これでもおそらく40cmは無い。サンパチくらいか。 でも立派なプリのメスだった。
間違いなく、この場所にさしてきている。当然、最後までここでやり切ることにした。
聞いているタフさからして、この時点でお立ち台には絡むだろう、と確信はしていた。
再びピーカン無風の沈黙時間帯。 それでもリグやルアーを変えることなく、バイトが
出ているトレースコースにひたすらハイカットDRを通し続ける。ワカサギパターンで重要
なのは、とにかく同じコースをひたすら通すこと。
12:15、そよ風が出た瞬間であった。
風にあおられ、狙いと違ったやや浅い場所に着水したのだが、そのまま巻き続けると
すぐにドンッ! とバイト!

12:15、3尾目、リミットメイク!
まさに神が舞い降りた瞬間であった。高滝で神が舞い降りる時、いつもN氏はそばに
居る。これもまた不思議な縁である。自分にとって、一番古くから付き合いのある中学
時代からの親友である。もちろんこのTKKに参戦しはじめたのも、彼の誘いがあって
のことだ。
この3尾目、お腹はプリッとしているが、30cmくらいしかないんじゃないか?と
思い、この魚だけスケールで計ったのだが、なんと550gしかなかった。しかしこの
550gが勝敗を左右する重要な1尾であったことは、後の表彰式にて判明したのだ。
12:50に桟橋に帰着して、帰着チェックして検量。
なんと、73名参加でウェイインが8名…! なんというタフさ! 自分の検量は
2500くらいはあるかな? とは思っていたが、1尾目と2尾目がそんなに重くは
なく、2260gであった。2尾釣った方が居るとは聞いていたが、2260gなら
2尾でも1200~300gクラスで持ち込まれればあっさりひっくり返される…。
が、何とか逃げ切って初優勝!!


TKK、10年以上参戦してきて、ようやくの初優勝であった。周囲が釣れていない
という他力本願的な部分に助けられたところもあったが、タフな状況で絞り出してくる
展開のほうが得意なほうなので、こういうチャンスをモノにできたのは上出来だろう。
2位のKさん、という方が1本ながら1800g超えのナイスフィッシュだったので
やはり3尾目の550gが効いていた。あれを獲っていなければ自分が2位だったのだ。
ただ、田辺さんにも、小さいとはいえ、プリのメス3本を巻きで揃えてきたのは凄いよ!
とお褒めの言葉をいただけたのでそれは素直に嬉しかった。まあ、何がすごいって冷静
に考えると、前回の秋のTKKの優勝がカズさん、で、その次の今回の優勝が自分って
いうのもなんだか凄い話だよね(笑)
片付けて15時30分に現地を発ち、アクアでまあまあ混んで19時には帰宅した。
さて、今年はシンザンカイ個人戦もなくなり、また謎の川のスロープも閉鎖、そして
このヤフーブログも閉鎖、平成から令和へ、と移行していく大きな過渡期となっている。
今年の自分自身のフィッシングコンセプトもまだしっかりと定まっていない中での大会
参戦で優勝、というのも自分ではなんだか拍子抜けしてしまっている部分が無い訳でも
ないが、今回に限ってはノープラン・自然体で流れに任せて釣りをしたのが良かったの
だと思っている。結果的には今日という状況にアジャストできたとは思うので…。

とはいえ、平成最後のTKK。そしてヤフーブログ最後のTKK。このタイミング
で優勝できたのは良かった、と言えよう。次の釣行予定はまだ定まっていないのだが、
とりあえずテキトーにのんびり楽しむ感じにしたいと思う。 それではまた!!