今日から数日、荒れる予報が出ている中であったが、神秘のダムへの出撃を敢行した。
東京ではここ数日、爆風が吹いており、今朝出発する時も爆風であった。関東南部の雨
はさほど降らない予報となった今日だが、現地は大雨予報の地域である。一応フル装備
かつ着替えは3セット分持ち込み、泊まりでDAY-Ⅱも視野に入れた準備で現地入り。
しかしながら今ブログを書いているという事は、まさしくDAYⅡへと突入すること
はなく、日帰りで帰ってきたという事を現している。なぜそうなったのか?…はこの先
を読んでいくと分かるであろう。

道中ゲリラ豪雨的に降るエリアもあったりするが、現地は到着した時点では平穏。
6時30分に上のゲートにつくと、アングラーは自分ともう1艇。このもう一艇も
沢登り系の船だったため、バス狙いは事実上自分のみのフィールド独占である。

セットアップ中に雨が降り出し、その後は漏れなく爆雨となってしまった。ライブ
ウェル用のポンプも積み込んで排水作業を行うが、これを1時間に1回はやることに
なってしまった。まあ灼熱地獄よりは雨のほうがいいのだが、降り過ぎも困る。
貯水率は54.9%からスタートで、爆雨で帰る頃には55.3%まで上昇した。
水温は23℃であり、実際にさわるとかなりぬるい感じであった。まずはエレキで
ゴジラワンドからスタート。雨が凄すぎて水中がさっぱり見えないため、超デカい
鯉が水面スレスレに居るのは見えるが、スモールまでは見えない感じであった。
ゴジラワンドではストークすらなく、1尾も見ることなくエンジンで上流へ移動。
良く、「バケツをひっくり返したような雨」なんて言われるが、さすがにそこまで
ではないものの、風呂でシャワーを最強で浴びている状態が続くような雨であった。
途中、いくつかワンドを見て回ると、インレットはドバドバになっており、濁流が
入ってきているワンドもあった。他に普段は流れていないようなインレットも今日は
即席インレットでバシャバシャ水が流れこんできている。
最上流まで行き、源流の冷たい水との境目まで行ってみると、こちらも濁った水が
どんどん上流から流れ込んできているのが目で見て分かるレベルであった。その境目
の岩盤にネストを守っているスモールを発見した。土砂降りだが水面直下に居るので
運良く発見できたので、スモラバから攻める。サイズは50くらいありそうだ。
色々ローテーションするが、食わない。
…と思っていたら、上流からの濁流が反転してきて、ネストのある場所に入ってきて
しまい、ネストが濁流に完全にうずもれてしまった。わずか10分もしないうちにだ。
この濁った水の水温がなんと13℃であり、これでネストのスモールもどこかへ消えて
しまい、完全に居なくなってしまった。
これが10時くらいの出来事。 うーん、もっと早く上流に上がってきていればあの
魚は獲れたはず…と後悔するも、ひとまずはこの上流からの濁り水の影響を受けてない
エリアまで一気に戻る。

これが11時30分頃に撮影した写真だが、この頃ようやく雨が小降りになってきた。
何がしんどいって、パンも食えないしタバコに火もつけられなかったのがしんどかった。
携帯は当然密閉場所にしまってある。
やむをえず、本流の中流域でワンド巡り。 ジグヘッドでワンド最奥やワンド内の
バンク、出っ張った岬や窪みを撃っていく。
すると本流筋の出口に近い場所のサンドバーに、何か魚がいる。だいたいは鯉だが
それに向かってシャッドシェイプ黒のジグヘッドを投げると、その魚が急にシュッと
ジグヘッドのほうに泳いでいき、直後にコンッと言った。
フッキング!
よっしゃー、デコるかと思ったくらい難しかったから嬉しいファーストバイト!

1尾目なのでファイトを楽しみたい訳ではないが、それでも粘り強いファイトの魚!

雨でピンボケ気味だが、41cmのジャスト1kg!! ひとまず坊主は回避できた
のでホッと一安心である。後で時間を見たら、この魚のキャッチが12:30であった。
1尾目はだいたい10時前には釣っていることが多い自分としては、比較的苦戦を強い
られているほうではないだろうか。というのも、本当に水中がほとんど見えない闘いに
なってしまったからである。場所によっては濁りも入っていて、それもあってワームを
黒にしたのだが、釣った場所はクリアな場所であった。
そこからは本流筋のバンクをジグヘッドで撃っていく。ワームは同じシャッドシェイプ
だが、黒も希少なのでスモーク&シルバーフレークに変えておいた。このスモークカラー
は一応まだ5パックくらいストックがあるので、黒と伝説の紫を温存したい時に活用して
いるのである。
コンコンッ!
ギイイーーーーーーーーーーーーーー!!
イージス2004のドラグが誰も居ない湖に響く!
2尾目は気持ちにちょっと余裕ができたこともあり、ドラグを調整しながら引きを
楽しんだ。といっても周囲にレイダウンもあり、巻かれたら危ないのである程度は力で
寄せてネットイン!!

コイツはさっきのよりデカいぞ!?

43cmくらいかな。重さは1200gであった。

グッドコンディションな2尾目ゲット!!
やはり1尾目を獲った後からは自分のリズムが戻ってきた。雨も時々は強く降るが
午前のピークほどではなく、水中もなんとか見通せるくらいまで落ち着く瞬間もある
ようになってきた。
ここまでの2尾を整理すると、本流の筋に面したバンクやワンド入り口の岬といった
場所が良さそうである、ということが分かってきた。今日に限ってはワンド奥はNG。
これがメインパターンだろう、ということで、エレキで下流に戻りながら、本流筋の岸
際にどんどんジグヘッドを放り込んでいく。
…と、浅い白の砂地のサンドバーに真っ黒い魚体が見えたのを見逃さなかった。
グルグル回ってまた同じ位置でピタっと止まったりしているので、どうやらネスト
を守っているヤツっぽい。雨で見えにくいが、黒いのがゆらゆらしているのは分かる
ので、ビッグベイトやスモラバ、i-ウェーバー、をローテーションして食わせようと
してみるがなかなか食わない。最後に必殺のスワンプミニ(スカッパノン)のDSを
投入すると、間もなくラインが沖へ不自然に走り出した。
食った!!
そこからのファイトが凄い。遠巻きから見ていても明らか50UPあるだろうとは
思っていたが、本当に50UP。何度も何度もドラグを出しては下へと潜り、水面へと
浮上しようとはしない。3分間くらいやりとりしただろうか、ようやく観念して浮いた
ところをネットですくい取る!

デカい!! これはゴンザったんじゃない!?

ザックリ52cmといったところ。
で、重さだが非常に残念な事に2kgは超えず。

1920gといったところか。

それでも嬉しい、52cm・1920gをキャッチ。 これが14:10の3尾目。
魚が元の任務に戻った事を確認し、エンジンに火を入れる。
この時点ではまだDAYⅡはやる気マンマンであった。今度はインターセクションの
下流のワンドをチェックしにエンジンで小移動する。
すると、あるワンドの入り口で50cmくくらいありそうなバスが何かを追っ払う
ような動きをしている。これを食わそうとあの手この手をやっていると、小康状態で
あった雨が、再び午前のような爆雨と化してしまった。この爆雨に、DAYⅡをやる
ための心を折られてしまったのである。
何をやっても食わない系なので、一度ワンドの奥をチェックし、15分くらいして
からネストの場所へ戻ってみる。スワンプミニを投げても無視されて、深い場所へと
フォールしていく。水深3mくらい落ちたところでシェイクしてたら、グンッ!!と
下に引っ張り込まれるようなバイト!!全然別の魚が食ってしまった!
これがまたドラグギン出しファイトで大変だったが、なんとかキャッチできた。

これが15時30分の4尾目。 手持ち写真のみだが、40cmの1100g。雨の
ピークの時に限って魚が口を使ってくれた、そんな感じすらする1尾であった。最初に
狙っていたネストの個体はまだ居るのだが、その後も何をやっても口を使わず…。
その後はゴジラワンドの入り口周辺をチェックするも、朝と同じくノー感じであった。
片付けに時間がかかりそうなので、16:30にスロープへと戻り片付け開始する。
明日へとつながる発見もいくつかあったし、気持ちの上ではDAYⅡに行きたい所
がやまやまなのだが、レインウェアを夜中に干したところで限界があって明日は無意味
になってしまうことや、明日の現地の雨は今日と同等かそれ以上のレベルで降るという
予報が出ているため、結局DAYⅠのみで帰ることを決めたのであった。とは言っても
50UP1本含むオール40UP、4バイト4フィッシュというナイスゲームだった事
もあって、釣果的にも満足できた、ということが大きいだろう。

神秘のダム2018シーズン。年券の元をとるにはあと2回は来なくてはならない。
来月こそ再び合宿可能か? できる限りチャレンジしたい、と思う。それではまた!!