今年最初のラージ狙いのボート釣行は、なんと初場所。1月10日というこの時期に初訪
の場所で釣りをするなんていうのも非常にクレイジーな事であるが、話の流れでこうなった。
というのも、年末に仲間がみんなで釣行する時に、まさかの寝坊をやらかして行けなかった
あの珍事のため、初訪問となってしまったのである。

コードネーム「未知のダム」。 このダムは実は今年から正式にバスアングラーにボート
釣りを開放し、レンタルボートと持ち込みボート、有料であるがいずれもOKとなったダム。
ここまではヘラ釣りの人のみがレンタルボートを使っていた。しかし、経営の問題からか、
バサーへの開放が行われたのである。もちろんもともとバスは完全に釣り禁止ではなかった。
それまでは崖のような急斜面を2人でかついでゲリラ的にアルミを降ろすか、フローター達
がひっそりと楽しむか、といったフィールドであり、まだバスに対してプレッシャーが余り
かかっていない状態なのである。 そこで秋くらいから持ち込みのみ先行でOKが出ていた
時に、浦安の貴公子が連続で攻め続け、スーパービッグフィッシュを狩っているのである。
もはや正式にオープンとなったため、フィールド名称を実名記載しても構わないのだが、
一応まだ現段階では控えておく。 …というのも今日行ってみて愕然とするほどバサーが
多数訪れていた。 千葉県内では超有名なアングラーもお忍びで来ており、高滝や亀山で
お会いする有名人も数名来ていた。アルミが約10艇くらい、レンタルも10艇くらいは
出ていて、真冬だというのに大賑わい…。
で、今日のメンバーはKINGさん、カズさん、あまさん、自分、ノブ氏、ロミヒー氏の
6名。ノブ氏とロミヒー氏はレンタルでの出撃。 一日前に猫枕さんと貴公子がセッション
で出撃したが、猫枕さんは撃沈し貴公子はクオリティフィッシュ2尾を含む3本という出来。

レンタルにしようか悩んだがあまさんにサポートしていただきアルミを降ろすことにした。
あまさん、マジでありがとうございます! この御恩はハイシーズンのフィールドガイドで!
聞いてはいたが、セッティングはかなりしんどい。 いきなり汗だくで出船である。
で、7時ちょっと前にスタート。 カズさんやキングさんは2回目なのでおおよその地形を
知っているが、自分はまったく初。桟橋周辺の水温は8.4℃からスタートで朝のうちはほぼ
どこも8.3~4℃であった。

とりあえず、冬の朝イチの定番は最下流エリアの付近にあるディープフラットだろうという
ことで、それらしき場所で魚探をかけると、かなりだだっ広いフラットを発見。ただレンジは
7mがメインで、この季節を考えるとちょっと浅い感じ。 底ベタ系ではなく、これまた中層
系にバスっぽいのが映るので厄介な感じだ。 ちなみにベイトッ気は全然なく、ワカサギ的な
パターンはハマりそうにない。 それゆえにフィーディング画像みたいなのもほとんど映る事
はなかった。 そうこうしているとあまさんが対岸でキャッチ!小さいみたいだが幸先の良い
キャッチである。さすが、前日は房総ダムで7本くらい釣ってそのまま泊まりで2DAYSと
いうのだからさすがである。

湖中に響く声でガハガハ言いながらおっさん達がダムサイト方面にやってきた(笑)全く
朝からうるさいジジイだ。 で、KING氏はさらにダムサイトエリアへ。自分とカズさん
とノブ氏はそこから岬の奥にあるキーパー場へと移動した。

ま、こんな季節ではあるけどやっぱり初場所は楽しいね。あの地獄のエントリーだけは
どうにもしんどいけど…。今から片づけを思うと嫌な気持ちになる(笑) で、ここで
魚探をかけながらダウンショットをスローにドラッギングしているとぬーっと重くなった
のでちょっとだけロッドをあおってみると、グングンッと言っている!
思いっきりフッキング! グングン、よっしゃ乗ったか!?
…と思いきやフッと軽くなってしまった…Orz
もったいない! これが朝8時30分くらい。 で、そうこうしているとメンバー全員
このフラットに集まってしまった。時々だが魚探に反応も出るし、ちょっとした沈みモノ
もあるようで期待が高まる。KAZUさんは途中で飽きてカバー撃ちへ。ノブ氏も飽きて
なんかやりはじめた。あまさんは少し浅めにポジションをとり、自分とロミヒー氏は6m
くらいの場所にボートを浮かべて、8mくらいのラインをダウンショットでやっていた時だ。
途中までスゲーくだらない話をしていたのに、突如ロミヒーが電撃フッキング!!
「食った~!」と大騒ぎ! しかも結構ドラグも出ててデカそう!

ロミヒー氏、2016年初バスキャッチ!!

どーんとキロフィッシュ! 測っていないらしいが、42cm・1100gくらいは
ありそうなナイスフィッシュであった! こんな満面の笑みのロミヒー氏、久しぶりに
見た気がする(笑)
で、これでみんながぜんやる気スイッチが入り、ひたすらネチネチやるもののそんな
に甘くはなく、船団はどんどん解消。最終的にこの場所にはあまさんと自分だけが残った
が、まったく気配がないため、朝イチに見に行ったフラットを再びチェックしに戻る。
フラットは別の船団が出来ていたが、はじっこを魚探がけしてなんにもないことを確認
して、また別のルートを回ってロミヒーフラットへ戻ることにした。 途中、太陽が完全
に姿をあらわし、かなり暑くもなってきた。 水温は10℃近くまで上がっている場所も
あるくらいだ。 とりあえず1本獲ったらそこからはデカいの狙いでストロングな戦略へ
シフトしたい。 そうこうしているとカズさんからLINE。 なんと1600gクラス
をゲットしたという。 テキサスだそうだ。 あの男…、年が明けてから絶好調だな…!
ロミヒーフラットへと戻ってくると、見知らぬアルミが遠目に浮いていたので、少し
離れた場所で8mレンジへとキャスト。 そのままアップヒルでボートポジの6mまで
ゆっくりとズル引いてくると、なんと7mくらいの場所で竿先に明確にバイトが出た!
フッキング!!
おお、まあまあの重量感!? 結構引くのでいいサイズかと思ったが、水面に出てきて
ちょっと残念(笑) 12:33、ネットイン!!

でもでも貴重な初場所初フィッシュ! そして今年の初ラージ! 昨年は3月上旬まで
かかってしまった初ラージだが、今年はなんとか1月中に獲ることができた!うれしー!
サイズは30cmくらいだけど、まあいいのです。 で、こっからはサイズアップ狙い。
この場所でタイフーンのスローロールを何投かして、その後はテキサスでカバー撃ち。
やはり真冬とはいえ、デカいヤツはシャローに居る。 見ていてもまったく生命感は無い
がそれでもシャローで釣っている人は釣っているので、どこかしらに居ることは間違いない。
ただ、意外にもカバーは少なかった。 本湖回りにほんのちょっと竹カバーがある以外は
だいたい崩落して落っこちた木やそれに浮きゴミがちょろっと絡む程度のカバーである。ただ
一見プアなカバーに見えても結構バスがついていることも多いようだ。何しろゴージャス系の
カバーがほとんど見当たらないからである。
2本ある川筋の右側を上っていくと、上からカズさんとKINGさんが折り返してきた。
KINGさんはデカいのにラインを切られたそうで、かなり凹んでオマケに焦っているのか
口数が少なくなって黙々と撃っている。 カズさんと二人、バンク撃ちをやりながら桟橋の
方面へと流していると、対岸側から「どりゃー!」 という雄叫び。

なんとクソジジイが渾身の40UPをキャッチ!
この男、クソジジイではあるが、カバー撃ちの腕は確かだ。しかもラインブレイクして
心が折れかかったところからのリカバリーフィッシュでコレだ。 やはりこういった急深
リザーバーの釣りの習熟度は、自分やカズさんよりも遥かに高い。 マッディーシャロー
リバーなら負ける気がしないが、急深リザーバーでは勝てる気がしない。 それが木更津
KING爺の恐ろしいところなのである。
この後、自分は単独左側の上流を延々とカバー撃ちをしながら登っていき、水深が3m
くらいになるまで登っていった。雰囲気は悪くないのだが、気配がないため折り返した。
自分も13時から終わりの16時30分まではほとんどがテキサス。 本当の最後に
10分だけダウンショットをやったが、帰着の時間を迎えてしまった。自分にはシャロー
カバーではバイトはなかった。まあ普通に考えれば1月10日な訳で、デコって当たり前
の季節。 かろうじてなんとか1本獲れただけでもラッキーだったと言えるだろう。
ざっくりではあるが、全域を見て回ることはできた。 その中で、やるべき場所と切り
捨てるべき場所はある程度分かったので、次回以降は少しチャンスを増やせるかもしれない。
まあ貴公子も通ってナンボで回数を追うごとにスコアを高めてきた。何事も通い込むという
のも必要なことだ。で、地獄の片付けをなんとか終えて、18時半過ぎにいつものラーメン。
自宅には21時に帰り着いた。

ひとまず、第2戦もなんとかキャッチでクリア!!次はちょっと開いて20日の予定。
フィールドは決まっていないがどこかしらで釣りをしたい、と思う。 それではまた!!