※第48戦 (DAY-Ⅰ)からお読みください。
神秘のダムワールドツアー2015合宿・DAY-Ⅱの朝を迎えた。

前日は20時には就寝し、AM4時半起床。運転席を倒して寝袋にくるまり、その
上からさらに毛布をかぶって寝たが、とにかく寒いこと! 分かってはいたが本当に
寒い(笑) 早朝の気温は12℃であった。

そんな寒い中でも元気に朝食!! 8時間以上寝ているので肉体疲労もだいぶ軽い。
ただ、運転席で寝ているので足の太モモの裏をツリそうになった。首を寝違えなかった
だけでも幸いだが…。

今日はもともと天気が良い予報だったので他魚種のアングラーが多い。 のんびりと
向かったので出船は7時近くなってしまった。 自分はこの貯水率の時期限定での第2
スロープにて出船準備。 ピーさんが通常のスロープの目の前にデカいスモールが居る
と言ってたので見にいってみると、45クラスが2尾ペアリングしていた。 ネストは
今回非常に少ないのだが、もしかしたらこれから本格的に始まるのではないだろうか。

予報の通り、DAY-Ⅱはスッキリと晴れた。 ただ、午後は雷雨に警戒だという。
とりあえず後程最上流で合流しましょう、という約束で、ピーさんはN沢方面へ行き
自分は途中でワンドを2~3チェックしてから最上流へ向かった。 おかしいのは昨日
あれだけ居たワンドのスモール達が姿を消していたのである。
最上流の状況は昨日とほとんど変わらなかった。 大小様々なスモールがたくさん
見えるにも関わらず、まったく口を使わない。 が、たまたま30cmくらいのバス
の目の前にスモラバを通した時、追ってきてトンッとスモラバをかじったが、スッポ
抜けてしまい、反転していってしまった。 ロッドを持つ右手に軽くバイトが伝わる
くらいだっただけにこれは悔しいバイトとなってしまった。 何しろ全て見えている
からだ。 小さくてもここで獲っておけば、あとあと楽な展開になるのに…。
昨日の釣れた状況と、今朝のスロープでのペアリングの状況等を考慮すると、コレ
は上流はやめて中流から下流域で勝負したほうがいいのではないか? と考えた。
ピーさんと待ち合わせもあるけど、どこかで会うだろう。

そう思って下り始めた。
昨日は見なかったワンドをいくつか入っていってチェックしていると、遠くからピー
さんのエンジン音。 上流へと向かっているようだ。 手を振ったのだが気がつかずに
そのまま上流へと走り去っていってしまった。 自分も戻っても良かったが、かなりの
距離を下ってきてしまった時だったので、合流はあきらめる。 逆にピーさんにも単独
で集中して釣りをして欲しいと思ったのもあった。
その後、時期的にはまだ早いのだが、本流に面した岬を撃っていく。 風が吹き始め
水中が見えなくなってしまい、スモールなのか鯉なのかの判別ができなくなってしまう。
とある岬の浅い位置に黒い影がゆらゆらと見える。 鯉かスモールか? スモラバを
投げるが、無反応。 でも影は動かない。 鯉ならとっくに居なくなっているはずだ。
試しにマイラーミノーのダウンショットを少し離れた位置にキャストし影に向かって
巻いてくると・・・
コンッ!
その瞬間、思いっきりフッキングを入れる!!
ギイイイイーーーーーーーーーーーーッ!
イグニスタイプR2505Hのドラグが悲鳴をあげる!デカいぞ? 45くらい
はあるか?? 岬から深いほうへと滑り落ちるかのようにしてドラグを引き出して
潜っていくスモール!!
しばらくは深い位置でのやりとりだったのでサイズはよく分からなかったが、
力が抜けている時に巻き上げて水面に出てきたのを見て腰が抜けそうになる!!
昨日釣ったヤツよりもデカい…!!
フッキングはしっかりしてそうなので安心はできるが、何しろバケモノ相手だ。
ブレイクの心配をしながらドラグをさらに緩める。 バスが弱ってきて寄せられ
そうになってきたところで再びドラグを締め込み、ネットで構える。
ところがネットに入れよう、とする瞬間にギーーーっと潜っていくのを何度と
なくり返し、最後はすくい上げるかのようにしてネットで獲った!!

5分近い格闘を制して獲ったのがコイツ!! 5ポンドとはいえ、冷や汗だ。
まずスケールで重さから・・・

ぐはっ! 自分で釣っておいて言うのもなんだが、思わずぐはっ!と言って
しまったウエイト!! 何と2130g!! 念願のスモール2kgアップだ。

長さもしっかり52cmあった。


11:15 52cm・2130g GETTTTTT!!
長さも重さも、ラージ・スモール共通しての自己レコード更新である。長さは
これまでラージが51cm、スモールが51.5cmであり、重さは昨年12月
に房総ダムで釣ったラージの2050gが最高ウエイトであったからだ。
この神秘のダムに通って苦節3年… ようやく悲願であったスモール2kg
アップをキャッチすることに成功した。それも2kgジャスト付近とかいう微妙
なレベルではなく、ブッチギリの2130g!! これまた体高が異常であった。
その後、今回のツアーでまだ行っていないワルシャワへと行ってみることにした。

しかし、ワルシャワでは何にもなく14時にいつもの最後のワンドへと戻ってきて
しまった。 しかし、今日はこの最後のワンドで非常に多くのスモールを見ることが
できたのである。 珍しかったのは15cm程度の豆スモールも結構数が見えたこと
である。 昨年はそういうチビをほとんど見なかったのだ。
そうこうしていると、なにやら岸の上からガサガサ音がしたので目をやると・・・


なんと、野生のクマ!!笑 これにはビックリである。 小学生の頃赤城山で
野生のクマを見たことはあったが、それはもっと小さい子熊だった。 だがこれは
大人のクマであった。 戦ったら余裕で負けるレベル。
で、最後のチャンスタイムに賭ける。 マイラーミノーにまた30cmくらいの
が食ってきたのだが、全然乗らない。とにかく食い気がまったくない上に、たまに
口を使うと思っても本当に食いが浅いため、フッキングしないのである。
コンッ!

フッキング直後の重量感からまあまあのスモール!? かと思ったら本命(笑)
この湖では本命はこの魚なのだよ(笑)
16:30、ピーさんが最後のこのゴジラワンドまで戻ってきてすぐに雨が降り
始めた。 最初はポツポツだったが、すぐに土砂降りになってしまい、強制撤収と
なってしまった。 片付け中も降ったり止んだりだったが、服までズブ濡れは防ぐ
ことができたのでなんとか大丈夫であった。 DAY-Ⅱは3バイト1フィッシュ
で終了となった。 正直、2日間のうち、どちらかはデコる、と思っていただけに
両日1本づつキャッチできたのは、本当にしぶとくなっている証拠だろう。

これにて神秘のダム合宿2DAYSは終了! 頭を切り替えて高滝に戻るとしよう!
それではまた!!