今日は今年最初の神秘のダムワールドツアー2015が敢行された。 昨年まったく同日

 の5月29日にハンターと一緒に入り、スモールのアタリのアの字もなくサクラマス3本で

 散ったことが鮮明に思い出される。厳しいと分かっていてなぜ今日この日にまた神秘のダム

 に訪れたのか。







  それはもちろん、ピーさんである(笑)  なにしろゴールデンウィークを過ぎたあたり

 から「えのちんさ~ん、神秘のダム行こうよ~」 と会う度、電話の度に言われてきたのだ。

 その都度、「まだ早いですって!6月入ってしばらくしてからじゃないと釣れないですよ」

 と返していたのだ。 しかしそう言ってもなお、「デコるなら道連れを・・・」というので

 ダメモトで行ってみましょうか、ということで今日なら空いてる旨は伝えておいた。 














  しかしながらこらえ性のない師匠はこっそり25日の月曜日に入り、奇跡的に2本獲る

 という荒業を達成している。 で、中1日置いて水曜はホームリバーに出た後、昨日木曜

 から再び宿泊形式で連チャン、というどんだけ神秘のダムLOVEなんだ?というレベル。

 昨日の師匠がどうだったかは後程述べるとしよう。 

















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  年券を買ったりだなんだで少々時間を使ってしまい、自分が出船できたのは7時近かった。

 自分が準備を始める頃にはピーさんは出撃態勢が整っており、先に沖へと出ていった。さて

 今日の貯水率は80%を切っており、昨年満水だったのと比較するとかなり水位が低い。




  それと気になる水温だが、昨年は14℃スタートだったのが、今年は15℃台からだった。

 ちょっとだけ期待は持てそうだろうか。 とはいえ自分も船を出したが、まったく魚の気配

 は感じられない。
























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  ピーさんは一気に上流エリアへ行ってしまうのかと思いきや、意外にもゴジラワンドから

 始めているようだ。 自分は先に本湖方面を見ておきたかったので、対岸側の最下流ワンド

 からスタートする。 ダムサイトに近いエリアは立入禁止なので、そのラインよりも上流側

 のワンドからエントリー。 












  昨年、岬のトップでシャッドを巻くとサクラマスがガンガン当たってくるパターンがあり

 意外にそれが楽しかったので今日はそれをやるセッティングをしてきた。テムジンソリッド

 エアリアルのシルバーモデルにイグニスタイプR2003H。 ラインはフロロ4ポンドで

 このタックルでシャッドを巻く。 でドラグは超ゆるゆるにセットしておくのがポイントだ。

 本来スモラバ・ノーシンカー用として使っているが、シャッドも結構イケる感じであった。

 というかこのくらいのベナンベナンのロッドでドラグゆるゆるにしておかないとサクラマス

 やトラウト系の魚は弾いてしまって乗らないのだ。 もっともトラウトタックルに近い簡易

 セッティングなのである。





  ちなみにシャッドは1m以上潜ればなんでも良かった。 とにかく巻いていれば何かしら

 の反応はあるのだ。 青白い魚が追ってきたり、水面直下でガンっとかなんか当たるけれど

 乗らなかったり、とか。 まあ正体はだいたいコイツ・・・
























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  グイウーである(笑)  時折大量に群れている時があり、その中にシャッドを通すと

 ワラワラ大群で追ってくるのだ。 ウグイの群れは不思議で10cm未満の極小も居れば

 30cmクラスの成魚も混ざっているファミリータイプ。バスとかでは考えにくい構成だ。





  今日はウグイは20バイトくらいあり、キャッチは5本くらいかな。 

















  で、とっても楽しかったのがコイツ!!




























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  いいサイズのトラウトである。  バイトの出方もガンッとか出て凄いが、その後の

 ファイトもかなり強烈だ。 スピナーやスプーンを使えばもっと釣れたかもしれないが、

 シャッドが一番オールマイティーに多くの魚種を呼び寄せる感じがあったのでシャッド

 で通した。ちなみにビーフリーズやハイカット等を使ったが、トラウトにはハイカット

 が一番効果的であった。























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  これはドラグをギンギンに出して全然浮いてこず、キャッチまでに2~3分を要する

 ナイストラウトであった。 43cm!! 














  しかし、こういった魚種が水面近くにたくさん居るのに、スモールの姿は一向に肉眼

 で見ることができない。水温も17℃まで上がり、肉眼で見えるレンジにまで浮上して

 きていてもおかしくないはずなのだ。






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  これぞ神秘のダム! といった景色。 残雪である。 だが、今年は温かい影響か

 昨年ほどの量は残っていなかった。 水温も昨年よりも1~2℃高いので、ほんの少し

 だけ季節の進行が昨年よりも早い感じではあった。 












  異魚種で遊んでいると時間があっという間に過ぎ、10時近くになった。とある

 ワンドで釣りをしていると、沖の本流筋をピーさんがエンジンで通りかかったので、

 大きく手を振るとこちらに気がついてこっちに船の向きを変えてやってきた。





















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  ここでこれまでの報告・・・




























  ・・・ということでそろそろ本命スモールはどうなの? っていう話を始めようか(笑)














   やっている釣りは完全にマス狙いであった。 朝8時ちょっと前、ソウルシャッドで

 キャットワンドの中側の岩盤を攻めていた時だ。 岸際に追い込むボイルが見えたがこれ

 はトラウトの様子。 キャストして巻いてくると手前まで追っては来るが食いきらない。

 でもトラウトが追ってくるのが面白くて、岩盤へキャストしては巻き、を繰り返していた。















  このちょっと前にトラウトをキャッチしているのでバイトの感覚は良く分かるのだが

 同じように巻き始めて2秒くらいでガンッ とアタリが出た。 













  ここで軽ければウグイ、ちょっと重ければトラウトってな感じで、最初トラウトだと

 思いながらファイトをする。 ドラグはゆるゆるなのでジリジリいいながらも巻き取り

 魚が浮上してきたのを見て、「あれ? なんか黒いぞ? しかもデカい・・ 」













  その瞬間我に返り、自分がスモールを掛けていることに気がつく!!笑 



















  水面で一度はねたソイツはとんでもないモンスタークラス・・・!! 















  ドラグを軽く締め込みヤツのパワーに合わせながら、テンションを緩めないように巻き

 ながらもエレキで間を詰める。そして真上までエレキで追いついたが、今度は下へ下へと

 ドラグを出して潜る3Dファイトが始まる。 水面近くまで浮いてきた時に、シャッドは

 丸飲みされている感じだったのでフッキング的には安心だ。 これはバレない。あと心配

 なのはラインブレイクだ。 何しろフロロの4ポンド。 あまり長い時間をかけ過ぎると

 歯でスリ切られるリスクはある。 






  こういったファイトの場合、なすがままにドラグを出されると確実にヤラれるので

 エレキで追いまわすのが一番効果的だ。下への突っ込みよりは、横方向への突っ込み

 のほうがラインを切られやすい、という個人的な印象がある。






  プリスポーン特有であるが、ファイト的には真夏の43cmくらいのヤツのほうが

 よっぽど強烈である。 突っ込みはするにはするが、その時間的な長さは短いからだ。

 力がかかっていないタイミングを見計らって一気に水面に巻き上げ、ネットで獲った!














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  デカい!! ソウルシャッド丸飲み!!















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  これはかなりデカいんじゃね!? 



















  まずはウエイトから・・・






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  揺れてしまってうまく撮影できなかったが、1850gであった!!






















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  楽勝50UPで、厳密計測でも51cmちょうどであった。 これはいいでしょう!

 トラウト狙いだったから釣れちゃった感満載だけど、でも大満足だ。 何しろ今日は

 坊主を覚悟してきたのだから…。 






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  51cm・1850g。 本年3本目の50UP、スモールとしては今年初だ。 

















  この魚を見て「どっひゃー」と言っていたピー師匠・・・  「じゃ、僕の見る?」















  …と言ってライブウェルから取り出したのは・・・



























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  あっちゃー(笑)  なんと1920g! 自分のよりも重たいじゃん!?笑 

 長さは同じ51cmであった。ピーさんの魚のほうが体高がちょっと高かった。

 だがしかし、二人とも1本づつキャッチで二人とも51cm!





  こんなことが起きるのも神秘のダムの魔力である。 本当に恐ろしいダムだ…。 




















  ピーさんは実は昨日は45cmクラスを1本キャッチしている。 それも水深7m

 くらいからだそうだ。 月曜日も水深7mクラスでキャッチした、という。 今日のも

 それに近い感じで深いところから獲ったようだ。 ただ、姿はほとんど見えないがバス

 は思ったよりも浅いレンジまで上がってきているのではないだろうか。  シャッドの

 水深なんて2mも潜らないからだ。 もちろん1段下に居て、シャッドには食いあげて

 きたのだろう。 










  午後は水温が18℃近くまで上がったエリアを中心に回った。 ネストがひとつだけ

 あったのだが、鯉の侵入をスモールが阻止できなくなり、壊滅した。 だが減水もあり

 そのネストは遅かれ早かれ消滅する運命だったのだ。 またこれとは別に確定スモール

 という魚影を3回ほど目視で発見することに成功したのだ。 まさしく、あとちょいで

 完全開幕する、といった感じだろう。 












  ピーさんと二人、結局16時30分までやるが、追加ならずで終了となった。





















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  今日のMVP。 いいカラーだ。 














  さて、神秘のダム。 結局今年も年券は買ってしまったので、ここから何回か訪れる

 ことになりそうだ。 バスの数は減ってはいるが、とにかく巨大化していることだけは

 間違いなさそうだ。 2kgアップのスーパービッグを求めて、近いうちにまた来たい。








  個人的には、落とす可能性大であった今日を、デコらず切りぬけたのがGOOD!!

 これにて5月末時点での坊主カウントは昨年と同じ9敗でとどめることができたからだ。

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  次戦は6月2日。フィールドは未定だが、しっかり獲りにいきたいところだ。ではまた!